プロレスラーはにおいに敏感? 密着技で「臭いからギブアップ」、香水で軍団抗争?

もうすぐクリスマス。恋人、家族やお世話になっている人へのプレゼントに香水が売れる季節だ。CMやポスターを目にすることも多い。日本人は香りのおしゃれが下手だとよく言われる。外国人に比べ、体臭がきつい人が少ないからだそうだ。だが、香りは脳にダイレクトに伝わり、記憶に残りやすい。良い「匂い」。悪い「臭い」。「におい」という漢字も二通りある。みなさんの「におい」の記憶は何だろうか。まどろみの朝、台所から香って来るみそ汁の匂いはお母さんの記憶。ふんわり香るシャンプーの匂いに、甘酸っぱい初恋を思い出す人もいるだろう。逆に、強烈な悪臭が嫌な思い出として残っている場合もあるかも知れない。

人知れず香水でも長州と闘う藤波【撮影:柴田惣一】
人知れず香水でも長州と闘う藤波【撮影:柴田惣一】

愛煙家のレスラーはにおいで気付かれ鉄拳制裁

 もうすぐクリスマス。恋人、家族やお世話になっている人へのプレゼントに香水が売れる季節だ。CMやポスターを目にすることも多い。日本人は香りのおしゃれが下手だとよく言われる。外国人に比べ、体臭がきつい人が少ないからだそうだ。だが、香りは脳にダイレクトに伝わり、記憶に残りやすい。良い「匂い」。悪い「臭い」。「におい」という漢字も二通りある。みなさんの「におい」の記憶は何だろうか。まどろみの朝、台所から香って来るみそ汁の匂いはお母さんの記憶。ふんわり香るシャンプーの匂いに、甘酸っぱい初恋を思い出す人もいるだろう。逆に、強烈な悪臭が嫌な思い出として残っている場合もあるかも知れない。

 おしゃれに気を使うレスラーもいれば、汗臭いことを自慢にするレスラーもいる。ただ、シャワーを浴びる回数が多いからか、本人たちが気にするほど「におい」を感じることはない。昭和の時代、藤波辰巳(現・辰爾)は、アラミスの香水を愛用していた。対してライバル・長州力はタクティクス。ジャパンプロレス勢は、長州に倣ってか、タクティクスの愛用者が多かった。たっぷりつけていたらしく、近づく前から、藤波か長州か、どちらか分かったという証言も多い。

 愛煙家のレスラーもいるが、昭和の新日本プロレスではご法度だった。喫煙者には坂口征二さん、永源遥さんらがいたが、ヤングライオンの中にも、こっそり体育館の裏やトイレで一服する者もいた。口をゆすいでも、鬼軍曹・山本小鉄さんには、においで気付かれてしまい、鉄拳制裁を受けていた。

 また、ある人気レスラーには都市伝説が伝わっている。車に同乗した女性ファンが、あまりに香水の匂いがきつ過ぎて、頭がクラクラしてしまった。とはいえ「くさい」とは言いづらい。そこで苦肉の策。「いい匂いね。何の匂い?」と、やんわり注意した。ところが、ケロっと「俺のフェロモンの匂いじゃない?」と胸を張っていたという。

次のページへ (2/3) ジェイクは爽やかなイメージ通りの「アリエール」の匂い
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