安斉かれん独白、「M」で全部が変わった2020年「激動な感じ」

甘酸っぱい恋愛の歌詞に初挑戦【写真:荒川祐史】
甘酸っぱい恋愛の歌詞に初挑戦【写真:荒川祐史】

物語に出てくる“かれんキャラ”が初恋しちゃった

――そして新曲「Secret Love」が完成しました。今回は恋愛ドラマのオープニング主題歌ということで、恋愛の歌詞にもチャレンジしています。

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「ここまで甘酸っぱい恋愛の歌詞を書くのは今回初めてだったんです。自分らしさにプラスして原作の雰囲気も残したいなと思って、最初に原作を全部読み返しました。普段使わない言葉とか場面とかは原作をヒントにして、例えると『物語の中に出てくる“かれんキャラ”が初恋しちゃったよ』みたいな。自分でも照れちゃうようなそんな歌詞なんですけど、実際に書きながら『えー? 恥ずかしいー』って思わず声に出ちゃって(笑)。本当にニヤニヤしながら作りました」

――歌詞を書くのは大変でしたか?

「今までで1番大変だったかも。特にAメロが好きなんですけど、会話風なところだったりとか、女の子目線な感じで、恋する女子みたいなのを出そうと思って」

――曲の頭に「しーっ!」という音が入っていて、「GAL-TRAP」に続く“かれんの生効果音”が今回も登場しました。

「そうなんです。レコーディングしている時になんか入れたくなって。スタッフさんと話して、『しーっ!』を録りました」

――ボーカルも自分に問いかけるような“ささやき”から、元気いっぱいの弾けるような歌声までそれぞれのパートによってアクセントをつけていて。ディレクターさんにお聞きしたら、かれんさんは、歌う前段階で感情とか方向性を定めた上で歌うから、本番になるとスッと入っていけるって。

「そうですね。最終的に決めるのは私なんですけど、どっちが良い? って一緒に考えたりすることはよくあります。歌入れは、サビはずっと高い音が続くのでそこは女の子が好きって伝える感じをきれいに出せたらいいなって、声を張って歌いました。Aメロ、Bメロは、歌詞が自分に問いかけるような部分なので、そこはアクセントをつけたいなと思って歌いました」

――ジャケットのアートワークも「GAL-TRAP」とは違った今までにないナチュラルさが出ていますよね。頭に付けた花もとてもきれいですし。

「これは本物のお花なんですよ。フラワーアーティストの方に来てもらって、頭にアレンジで飾り付けしてもらったんです。今まで結構クールなイメージショットが多かったんですけど、今回は曲に合わせてジャケ写もかれん史上1番ガーリーな写真になりましたね」

――確かに。穏やかさと目の前の誰かに告白しているような。そんな表情ですよね。

「そう。メークもナチュラルで。心境的には、ほぼ“すっぴん”だった『GAL-TRAP』とは、真逆のイメージで臨みました」

――今回もまた表情も音楽も今までとは違う、安斉かれんの新たな一面が出ていますね。

「そうですね。『安斉かれんといったらこれ!』って決めつけられてしまうのが嫌なんです(笑)」

――これからもどんどんいろんな面を見せていくぞと。

「見せたいですね」

次のページへ (3/5) 1日を乗り切ることで精いっぱいだった「M」
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