【ズバリ!近況】“松本恵”でデビューした松本莉緒が休業、再始動を経て独立し母になるまでを初告白

デビュー当初の思いも率直に語った【写真:山口比佐夫】
デビュー当初の思いも率直に語った【写真:山口比佐夫】

「女優になりたい、とか、有名になりたい、とは思っていなかった」

 17年1月に今の個人事務所「Peaceberg Style」を起ち上げ芸能活動とヨガをやってきましたが、今、芸能界は事務所を離れて独立する方が増えていますよね。俳優さんやタレントさんも自分の人生を選択できるようになってきたってことじゃないかと思います。芸能人である前に人間ですから、それぞれの性格、気持ち、生き方がある。マネジメントする側とプレーヤーがお互い尊重し合えるようなカタチになっていくのが、ベストな関係性だと思います。

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 私の場合、もともと芸能界に興味がなくて、“松本恵”でデビューしたときから女優になりたい、とか、有名になりたい、とは思っていなかったんです。だから、今も芸能界のお仕事を辞めたわけではないのですが、お話をいただいたときの私の気持ちや家族の状況を優先して考え、内容によってはお断りすることもあります。ですが、こんな私にお声をかけてくださることは本当にありがたく、感謝の思いですので、チャンスがあればテレビ問わずさまざまなお仕事にも再びチャレンジさせていただきたいなと思っています。

「誰のために仕事しているんだろう」という感覚がぬぐいきれなくなっていった

 デビュー当初は、本来なら下校したら家に帰らなければいけないところを、オーディションや撮影現場に行って、大人に囲まれて演技をしていたので、ワクワクしたり、子役なのか女優なのか揺れる気持ちもあったり。忙しくて体力的にきつい、ということはほとんどなかったんですけど、自分の頭でいろいろ考え始める時期だったので「誰のために仕事しているんだろう」という感覚がぬぐいきれなくなっていきました。

 中学卒業後の休業中は、所属契約のときに「芸能活動は中学校3年間限定で、高校は必ずいきます、それでもよろしければ……」と事務所の社長に長文の手紙を手書きして伝えてあったので、高校生活を優先させてもらいました。

 高校卒業後に再スタートしたのは、休業しても通常の高校生活を送るのは難しかったから。そして、3年前に今の個人事務所を設立したわけですが、大好きな人たちとお仕事ができる環境になってきました。私自身の気持ちにうそがないよう、透明性をもったカタチで、風通しよく仕事をしながら社会に貢献する志でやっていきたい。私のような生き方を願う芸能人の方は少ないかもしれませんが、こういうやり方、生き方があってもいいんじゃないかな、と思っています。大変なことはもちろんありますが、みんなで1つのものに向かう喜びのほうが今は大きくて頑張れています。

□松本莉緒 (まつもと・りお)1982年10月22日、青森県つがる市生まれ、東京・府中市育ち。立川女子高校卒。小学校6年生のとき原宿でスカウトされ、95年、“松本恵”の名で「終わらない夏」(日本テレビ系)でドラマデビュー。ドラマ「ガラスの仮面」(テレビ朝日系)や「聖者の行進」(TBS系)でブレークした。99年、活動休止。02年、現在の芸名で再スタートし、ドラマ「エースをねらえ!」(テレビ朝日系)などで活躍した。14年、ヨガの国際ライセンス「RYT200」を取得し指導者に。19年10月に結婚し、20年5月、長男出産。

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