「テニスの王子様」「刀剣乱舞」の牧島輝、主演舞台「オーファンズ」で3人芝居に初挑戦

熱量あふれる舞台を作り上げた(左から)稲荷卓央、牧島輝、いわいのふ健、演出のシライケイタ【写真:鄭孝俊】
熱量あふれる舞台を作り上げた(左から)稲荷卓央、牧島輝、いわいのふ健、演出のシライケイタ【写真:鄭孝俊】

世界中で再演され続けている不朽の名作。「人は変われる」がメッセージ

――最後にコロナ禍という状況の中で「オーファンズ」を上演する意味をおうかがいします。

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 牧島「孤児がいて、兄は危ないやつで、さらにもっと危ないやつが出てきて……と、あまり身近にあるような設定ではないと思いますが、きっと共感できることがたくさんある舞台です。フィリップでいったら、いまコロナで外に出られないとか、なんとなく窓の外を見るとか。そういう部分はリンクしている。世界をもっと知りたいとか、今の自分を変えたい、変わりたい、という気持ちはだれにもあるし、それがフィリップだと思います。今の自分はどうなんだろう、と考える作品になっているという意味では、コロナでなかなかみんな思うように行動ができなかったり、人と会えなかったり、誰かに会いたいと思う気持ちを改めて思わせる舞台になると思います。これだけ熱くというか、人間と接して舞台をしていると、人っていいな、人って面白いな、と思いますし、オレ、お芝居好きなんだなと、改めて思ったし、よりお芝居が好きになったと思います」

 いわいのふ「まったく一緒です。今、コロナの影響は絶対、僕たちもくらっているし、職種として、演劇としてやっていることは絶対に無駄じゃないし、琴線に触れることがこのお芝居には絶対にある。変わりたいとか、このままじゃダメなんだというのを抱えている3人だからこそ登場人物に必ず共感できることがある。そこを誇りに思って伝えたいし、上演する意義があると思う」

稲荷「人間は孤立したり、孤独になったりすることもありますが、励まし合って触れ合って変わっていけ!というメッセージを伝えていきたいですね」

【あらすじ】
アメリカ・フィラデルフィアの老朽化した部屋で暮らす2人の孤児。兄トリートは利発ながら狂暴な性格、弟フィリップは天真爛漫で純粋だが、部屋に閉じこもっているよう兄から命じられていた。盗みで生計を立てていたトリートはある日、街のバーで謎の男ハロルドと出会う。酔ったハロルドを自宅に監禁し金品を奪おうとするが、ハロルドに逆襲され、さらにはボディーガードになるよう諭される。奇妙な共同生活の中で孤児2人に理性や教養、生きる道を教えていくハロルド。大きな孤独と小さな温もりを分かち合う3人に思いもよらない結末が訪れる……。

【公演概要】
舞台「オーファンズ」
■期間:2020年11月18日(水)~11月23日(月・祝)
■劇場:中野 ザ・ポケット(東京)
■演出:シライケイタ
■脚本:ライル・ケスラー
■翻訳:谷賢一
■主催:株式会社A4

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