『イナイレ』『デジモン』…漫画家・やぶのてんや氏の原点 絵→シーン描くようになったきっかけとは
『イナズマイレブン』や『デジモン』などのコミカライズで知られる漫画家・やぶのてんや氏。彼は、どのようにして漫画家を志すようになったのか。その出発点は極めてシンプルだ。幼い頃から絵に親しみ、気づけばコマを割って漫画作りを始めていたという。インタビューを通して、その原点を覗くことができた。

幼少期から続く絵を描く楽しさ
『イナズマイレブン』や『デジモン』などのコミカライズで知られる漫画家・やぶのてんや氏。彼は、どのようにして漫画家を志すようになったのか。その出発点は極めてシンプルだ。幼い頃から絵に親しみ、気づけばコマを割って漫画作りを始めていたという。インタビューを通して、その原点を覗くことができた。(取材・文=関口大起)
やぶの先生にとって、幼い頃から「絵を描くこと」は極めて自然な行為だった。幼児期から絵を描くことが大好きで、日常になっていたという。
「物心ついたときには、絵を描くのが好きだったみたいです。親がスケッチブックとか、絵を描く道具を与えてくれていたみたいで、実家にそれが残っていました。古いものだと1、2歳の頃のものなので、ミミズが這ったような線を描いてるだけですけどね」
英才教育、というわけではないが、好きに没頭できる環境が先生にはあった。5歳ごろ、サンタクロースからのクリスマスプレゼントも50色入りのクレヨンセットだったという。
当時、先生がよく描いていたのはウルトラマンや仮面ライダーなど、大ブームとなっていた特撮ヒーローだった。好きなものを描く、というのは自然な流れだが、先生の関心はそこから少しずつ「場面を描く」ことに移っていく。単にキャラクターを描くだけではなく、シーンやアクションを絵で表したいという意識が生まれていったのだと振り返る。
落書きからシーンへ…漫画を描く友人との出会い
その大きなきっかけとなったのが、漫画『サーキットの狼』(作:池沢さとし)との出会いだった。同作はスーパーカーブームをけん引したヒット作だ。
「当時夢中になって読んでいて、ウルトラマンとか仮面ライダーを描いたように、スーパーカーの絵を描いていたんです。ただそれは模写とかではなくて、自分が主人公のようにスーパーカーに乗っていると考えて、前を走っている車を追い抜くシーンを描いたんです。漫画のコマを割った、というほどのことはしていませんけどね」
この体験は、先生の中にも印象的な出来事として残っているようだ。実はその裏には、すでにコマを割って漫画を描いていた友人の影響もあったという。
「彼がいたから、シーンを描くという発想が私にも芽生えたんじゃないかなと思っています。一緒に簡単なコマを割った漫画を描いて、見せ合うようなこともしていましたね。私が転校してしまったこともあり、彼が今何をしているかも分からないのですが」
互いに描いたものを見せ合い、一緒に遊ぶように漫画を描いていた時間が、創作をより身近なものにした。一人きりの趣味ではなく、共有できる遊びになっていたことも、先生のその後のキャリアに大きな影響を与えたはずだ。
その後、さまざまな漫画に触れ、絵を趣味にする親戚の影響も受けながら、漫画家への道を踏み固めていったやぶの先生。そして高校生となり、さくまあきら氏との出会いがプロ漫画家への大きなあと押しとなるのだが、それはまた、別の記事でお届けしよう。
○新刊情報
10月28日
『イナズマイレブンGO』完全版上巻
『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』2巻
11月28日ごろ
『イナズマイレブンGO』完全版下巻
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