「治安終わってる」トイレに注射針、清掃ボランティアがあわや…伏見稲荷大社の惨状が波紋

千本鳥居で有名な京都の伏見稲荷大社で、近年、ごみの不法放置が深刻な問題となっている。今月中旬には、ペットボトルなどの空き容器に混じり、注射針のようなものが放置された画像が拡散、波紋が広がっている。数年前から伏見稲荷大社の清掃ボランティアをしているという投稿者の男性に、詳しい話を聞いた。

伏見稲荷大社のトイレに放置された注射針【写真:投稿者提供】
伏見稲荷大社のトイレに放置された注射針【写真:投稿者提供】

ペットボトルなどの空き容器に注射針のようなものが…放置された画像が拡散

 千本鳥居で有名な京都の伏見稲荷大社で、近年、ごみの不法放置が深刻な問題となっている。今月中旬には、ペットボトルなどの空き容器に混じり、注射針のようなものが放置された画像が拡散、波紋が広がっている。数年前から伏見稲荷大社の清掃ボランティアをしているという投稿者の男性に、詳しい話を聞いた。

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「なんで伏見稲荷のトイレに『注射針』がポイ捨てしてあるんや? ヤバくない?」

 今月14日、SNS上に投稿された写真には、伏見稲荷大社のトイレの洗面台に、ペットボトルなどのごみとともに、注射器の針のようなものが放置された様子が収められている。ネット上では「これは間違いなく警察案件」「医療廃棄物は一般ゴミと混在させたら駄目」「衛生観念も治安も終わってる」など、治安悪化や感染症のリスクを懸念する声が相次いでいる。

 投稿者は数年前から週に数回、夜明け前にボランティアで伏見稲荷大社のごみ拾いをしているという男性。「見つけたのは9月14日の深夜3時過ぎです。神社境内のトイレの手洗い場に、使用済みトイレットペーパーが20センチくらいの高さに積み上げられてた下に注射針がありました」と発見時の状況を説明する。

「感染症が怖かったので、同じ場所にあったキャップで慎重にふたをして、ごみ処理業者の人に間違って刺さらないよう、近くにポイ捨てしてあったキャップ付きの缶コーヒー缶の中に入れて、燃えないごみとして処分しました。あとから、医療廃棄物であればもっと適切な処理をしなければいけなかったと思いましたが、その時は眠さもあってそこまで考えが至りませんでした」

 男性によると、伏見稲荷大社ではコロナ禍が明けて以降、外国人観光客の増加とともにごみの放置が問題化。境内のトイレにはポイ捨て禁止を示すピクトグラムや、日本語、英語、中国語の注意書きもあるが、その注意書きを覆い隠すようにごみが並んだ光景が日常茶飯事となっている。

当事者が痛感する“モラルの低下”

「最近では、手洗い場に汚物まみれのおむつが放置されていることも多く驚きます。汚物でまみれた大人用の下着や、男性用トイレに女性の生理用品が使用済みで落ちていることもある。そこに来て今回の注射針です。モラルの低い観光客や、それに憧れる日本の若者たちに、伏見稲荷が汚されていると感じます」

 ごみの不法投棄は全国各地で問題となっており、原因をインバウンドだけに断定することがあってはならないが、日を追うごとに状況が悪化している以上、何らかの早急な対策が求められる。

次のページへ (2/2) 【写真】放置された注射針…伏見稲荷大社のトイレ、実際の写真
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