「なんでこんな事するん」 ハーブ自販機に謎の液体、柱に落書き、柵が破壊され…相次ぐ被害に女性農家憤り
心ない落書きを目の当たりにして、「酷い。なんでこんな事するん」――。女性農家が悲壮な思いをSNSにつづった。ハーブ専用食品自動販売機が設置されているビル敷地内の柱が狙われた、落書き被害。柱には文字とも絵ともつかない落書きが残されている。繁華街の近くに置かれている自販機を巡っては、日ごろからいたずらに悩まされているという。女性農家に詳しい話を聞いた。

ハーブを好む人々や飲食店関係者の間で人気となっている自販機
心ない落書きを目の当たりにして、「酷い。なんでこんな事するん」――。女性農家が悲壮な思いをSNSにつづった。ハーブ専用食品自動販売機が設置されているビル敷地内の柱が狙われた、落書き被害。柱には文字とも絵ともつかない落書きが残されている。繁華街の近くに置かれている自販機を巡っては、日ごろからいたずらに悩まされているという。女性農家に詳しい話を聞いた。
「酷い。酷い。なんでこんな事するん。頑張って農業して、作ったお金で柱の塗装をして自販機カラーにしてもらったのに。落書きとシールが貼られました シールは剥がしたんですが、落書きは消せません。。塗装も綺麗に塗るため頼む費用がかかるのに。。ひどすぎる」
Xの投稿主は、岡山市内でハーブを専門に農業を営むHerb field(@Herbfield)さん。ハーブ栽培専門の農家は全国的にも少なく、岡山県内ではわずか4件と貴重な存在だ。バジル、レモングラス、ラベンダーなど生のハーブをスーパーやデパートに卸すほか、コロナ禍の初期に始めたハーブ専用食品自販機での販売も行っている。親族が保有するビルの1階に設置した自動販売機では、春夏はフレッシュハーブを、秋冬はドライハーブを扱っている。
自動販売機と合わせてビル敷地内の柱をチョコレート色に塗って統一感を出すなど工夫をこらし、ハーブを好む人々や飲食店関係者の間で人気となっている。街での定着をうれしく思う反面、繁華街が近いこともあり、酔っ払いにいたずらされることがこれまでもあった。自動販売機を設置した1年目には、特注で頼んだ紫外線カットガラスにたばこで焼き印を押されたという。
「他にも商品の取り出し口に、飲みかけの酎ハイの缶や空き缶を入れられたり、謎の液体をガラスにかけられました。液体は自販機の専門業者さんに清掃を依頼しましたが、そのほかは自分でいつも周囲のごみを拾っていますし、ビルの方が周辺を毎日清掃しています。また勝手に自転車などを止める方がいるので、自販機の隣りに柵を置いています」
その柵も昨年末には道路に投げつけられ、バラバラにされたため被害届けを出した。「自販機に投げ込まれなくて良かったという気持ちがよぎりましたが、いやいやおかしい、こんなことがないようにしたい気持ちもいっぱいです」と行き場のない思いを口にしている。
「気持ちを踏みにじられたようで本当に悔しい」
今回の柱への落書きというさらなる被害にHerb fieldさんはひどく心を痛めている。ビルの防犯カメラで犯人の姿は確認できている。警察に届け出を出したが、現状は進展ないという。
投稿は大きく拡散され、「落書きは絶対に許せません」「これがかっこいいと思っているのか」「ダサい落書きやった奴は、生き方もダサい」「捕まえて弁償させたい」と落書きに憤るリプライが多数寄せられた。落書き消し活動への助成を行うボランティアの案内や、落書きを消す方法を紹介する声もあった。
「やるせないです」とHerb fieldさんはため息をつく。柵の設置には2万円、自動販売機は清掃と窓を磨くのでそれぞれ1万円、柱を塗る費用は2本で10万円。これまでにかけてきたコストは決して安くない。落書きを消し取る清掃はできておらず、現在も、落書きは通りかかる人に見える状態となっている。
自動販売機で販売しているハーブは30円から300円、高い物で500円。街中で気軽にハーブを買い求められるのは、Herb fieldさんが朝から晩まで汗水流して管理や採取に明け暮れ、走り回っているからだ。「気持ちを踏みにじられたようで本当に悔しい気持ちになります」という言葉に実感がこもっている。モヤモヤした思いを抱えながら、Herb fieldさんは毎日作業に臨んでいる。
「私はただ、ハーブが欲しい方がここに来て買える場所になってもらいたい。農家直なので新鮮だし、管理費があまりかからないので安くできる。自販機を毎回購入してくださっているファンの方もいます。諦めないように、心が折れないようにしているんですが、費用が必要になるたび、苦しいです」
自動販売機周辺を駐輪スペースのように使われることや、ごみやたばこのポイ捨てについても苦々しい思いを抱いている。「気持ちの良いマナーが守れる岡山市中心部になるように願っています。全国的にも同じようなことがたくさんあり、イタズラがなくなってほしいです」と率直に語ってくれた。
逆境に負けることなく、今日もHerb fieldさんはハーブをファンに届けている。これ以上自動販売機が被害に遭うことなく、健全な形で続けられることを願わずにはいられない。
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