可憐なアイボリー・福田ひなた、未経験のアイドルデビューから5年 グラビア挑戦に込めた覚悟とファンへの感謝

アイドルグループ・可憐なアイボリーの福田ひなた(24)にとって、「TOKYO IDOL FESTIVAL」(以下、TIF)は、アイドル人生をスタートさせた特別な場所だ。今年は、PR大使という大役を背負いながら、そのステージに立つ。応援する側から、ステージに立つ側へ――。ダンスすらも未経験の真っ白な状態から約5年。その歩みには、喜びと悔しさ、そして覚悟が詰まっていた。

インタビューに応じた可憐なアイボリー・福田ひなた【写真:Jumpei Yamada(Bright Idea)】
インタビューに応じた可憐なアイボリー・福田ひなた【写真:Jumpei Yamada(Bright Idea)】

TIFでデビューから5年…今年はPR大使の大役を担う

 アイドルグループ・可憐なアイボリーの福田ひなた(24)にとって、「TOKYO IDOL FESTIVAL」(以下、TIF)は、アイドル人生をスタートさせた特別な場所だ。今年は、PR大使という大役を背負いながら、そのステージに立つ。応援する側から、ステージに立つ側へ――。ダンスすらも未経験の真っ白な状態から約5年。その歩みには、喜びと悔しさ、そして覚悟が詰まっていた。(取材・文=中村彰洋)

 福田にとって、TIFは幼少期から憧れのステージだった。そんな大舞台で、2021年にデビューしたのが可憐なアイボリー。「私にとっての原点です」と振り返る。

 香川県で生まれ育った福田。初めて好きになったアイドルはAKB48だった。テレビで見るキラキラした姿に引き込まれ、少ないお小遣いを握りしめ、駄菓子屋でカードを買い、ポスターや下敷きを部屋に飾っては楽しんでいた。当時は、自分がアイドルになるとは想像すらもしていなかった。

 高校時代はソフトテニスの部活動に打ち込む日々。「髪の毛がめっちゃ短くて、真っ黒に日焼けもしていました。アイドルは好きだったけど、とてもじゃないけど、オーディションを受ける選択肢なんてありませんでした」。

 そんな福田に転機が訪れたのは大学1年生の頃だった。関西の大学に進学し、キラキラとした大学生活を思い描くも、待っていたのはコロナ禍。想像とは大きく異なる日々を過ごすことになった。

「まず入学式がなくなってしまいました。授業もオンラインだから、大学に行くこともないので、知り合いももちろんいません。知らない土地に来たはいいけど、頼る人もいないし、やることもない。そんな時に見つけたのが、『TIF de Debut 2021』のオーディションでした。大学生になって、髪も伸ばし始めて、ちょっと女の子らしいことをやってみたいなと思っていた頃でした。コロナ禍でいろんな制約があって、楽しみが減っていたりと、いろんなタイミングが合わさって挑戦を決めました」

未経験からスタートしたアイドル人生を振り返った福田ひなた【写真:Jumpei Yamada(Bright Idea)】
未経験からスタートしたアイドル人生を振り返った福田ひなた【写真:Jumpei Yamada(Bright Idea)】

今も大切にしていることはとにかくステージを楽しむ「自分が楽しまないとファンの方にも届かない」

 書類審査、面接審査、実技審査……。想像を超えるスピード感でオーディションは進んでいった。

「次は配信審査となって、名前も顔も出ているSNSアカウントを用意していただいた時に、『ここまできたのか!』と驚きました(笑)。家族にも伝えていなかったのですが、『娘が配信しちゃうけど大丈夫?』とこの時に伝えたことを覚えています。最終審査も、まさか受かるとは思っていなかったので、名前を呼ばれた時は本当にびっくりしました。『えっ! 今日で人生変わるんだ!』と思ったことをめっちゃ覚えています」

 福田はメンバーの中で唯一のダンス未経験者。メンバーにもアイドル経験者は少なく、本当のゼロからのスタートだった。「今思うと、何も話が通じなかったと思うので、スタッフさんには感謝の気持ちでいっぱいです」と当時を振り返る。

「バミリや上手下手も分からなかったですし、MCも誰もできなかったので、たくさん指導していただきました。私は唯一のダンス未経験者で、運動会とかでしか踊ったことがありませんでした。アイドルステップすら分からず、説明もなく進んでいくので、ついていくことに必死でした」

 約5年の日々でたくさんの経験を積み、成長を遂げた。それでも、最初から変わらずに大切にしていることがある。「オーディションで合格をもらえた理由の一つが、『とにかく楽しそうだったから』と教えていただいたことがありました。自分が楽しまないとファンの方にも届かないと思いますし、本当にステージが楽しいんです」。

 活動を続けていく中で、厳しい現実も知った。2021年のTIFで初ステージを踏んだ思い出の場所、Zepp DiverCity(TOKYO)での単独公演を目標に掲げているが、いまだに未達成。笑顔の裏には、たくさんの悔しさが詰まっていた。

「あまり表では言わないようにはしていますが、カレアイが置かれている現実は、自分たちが1番分かっています。悔しさを感じたり、挫折しそうになったことも正直たくさんあります。1000人には知ってもらえてはいても、1000人に来てもらうことは難しいと痛感しました。どうやったら会いに行きたいと思ってもらえるのかを日々考えています」

支えてくれるファンへの感謝の思いを語った【写真:Jumpei Yamada(Bright Idea)】
支えてくれるファンへの感謝の思いを語った【写真:Jumpei Yamada(Bright Idea)】

グラビア挑戦で深まったファンとの絆「本当に心強い」

 それでも前を向き続けられたのは、ファンの存在が大きかったと明かす。

「ファンの方一人一人の存在が本当に大きいです。『よくぞ見つけてくれた!』と本当にうれしくなりますし、存在意義を感じさせてくださいます。その積み重ねで今があるとも思っています。ファンの方々も、カレアイがもっと上に行くことを夢見て応援してくれていると思うので、絶対に後悔させたくないです」

 そんな思いが、グラビア挑戦にもつながった。グラビアのイメージとは対極にいた福田にとっては、覚悟が必要な決断だったと振り返る。

「同じような活動を続けていても、なかなか新しいファンの方には出会えないということを感じていました。私は、歌やダンスがめっちゃ得意かと言われるとそうではありません。私にも何かできることがないかと考えた時に、スタイルを褒めていただくことが多かったので、これを武器にしてみようと挑戦を決めました。グラビアで私のことを知って、ライブに通ってくださる方もいらっしゃって本当にうれしいです」

 グラビア挑戦を発表した時には、肯定的な声ばかりではなかった。「ファンの方にまで否定されたらどうしよう」と不安になっていた福田の背中をファンが後押しした。その経験が、今回のTIF PR大使への挑戦にもつながった。

「『ふくひにゃが決めたことだし応援するね』と声を掛けていただいたり、『本当に心強いな』と思いました。ファンの方との信頼が深まった気がしています。ファンの方がいてくださるから、いろんなことに挑戦できるんです。今回のTIF PR大使も、ファンの方が絶対についてきてくれると思えたからこそ、挑戦することができました」

 今後は、モデル仕事や紙写真集の発売にも意欲を見せる。「誰もが写真集を出せるわけではありません。グラビアに挑戦したからには、紙の写真集が夢の一つです」と考え方にも変化が芽生えた。

 7月31日から8月2日には、6度目のTIFの舞台が待っている。今年は、PR大使の大役のみならず、可憐なアイボリーとしても初の全3日間出演と、まさに“勝負の夏”を迎える。

 未経験から始まったアイドル人生。悔しさも現実も知った。それでも、ステージで一番大切にし続けているのは「楽しむこと」だ。見つけてくれたファンに恩返しするためにも、福田は笑顔でステージに立ち続ける。

□福田ひなた(ふくだ)2001年9月14日、香川県出身。愛称は「ふくひにゃ」。21年10月、可憐なアイボリーのメンバーとしてデビュー。25年1月29日にアルバム『白じゃいられない』でメジャーデビューした。同年からはグラビアにも挑戦。TOKYO IDOL FESTIVAL 2026では、PR大使を務める。26年7月11日には『可憐なアイボリー 全国ツアー2026 ナイト』のファイナルとなる東京公演を恵比寿・The Garden Hallで開催する。趣味はねこ観察、特技はねこと話すこと。ねこをこよなく愛する。

○可憐なアイボリー 全国ツアー2026 ナイト FINAL 東京公演
【日程】2026年7月11日
【会場】恵比寿・The Garden Hall
【時間】[第1部]開場:午前11時30分/開演:午後0時30分、[第2部]開場:午後4時/開演午後5時
ローソンチケット:https://l-tike.com/karennaivory/
イープラス:https://eplus.jp/karennaivory/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/karennaivory/

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