野村義男、ムッシュとの思い出を明かす「酒を一杯引っ掛けて、奇跡の一発録り」

自身のバンドの活動、浜崎あゆみを始めアーティストのバックをギタリストとして支える野村義男が24年ぶりの自身名義ソロアルバム「440Hz with <LIFE OF JOY>」(発売中)を発表した。製作開始から7年を費やした本作には故ムッシュかまやつ、金子マリ、Char、世良公則、宇都宮隆、田村直美、近藤真彦、高木ブーら豪華ゲスト陣が参加。よっちゃんがENCOUNTの独占インタビューで本作制作の舞台裏、コロナ禍での生活を語った。

インタビューに応じた野村義男【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた野村義男【写真:荒川祐史】

よっちゃんに独占インタビュー、アルバム制作の舞台裏を明かす「やっぱり人生は楽しいね」

 自身のバンドの活動、浜崎あゆみを始めアーティストのバックをギタリストとして支える野村義男が24年ぶりの自身名義ソロアルバム「440Hz with <LIFE OF JOY>」(発売中)を発表した。製作開始から7年を費やした本作には故ムッシュかまやつ、金子マリ、Char、世良公則、宇都宮隆、田村直美、近藤真彦、高木ブーら豪華ゲスト陣が参加。よっちゃんがENCOUNTの独占インタビューで本作制作の舞台裏、コロナ禍での生活を語った。

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――アルバムタイトル「440Hz」は調律の周波数ですね。

「そうです。ラの音。440で“4(よ)4(し)0(お)”という意味。いまどきのレコーディングは音が明るく聴こえるということで、441や442でチューニングする人が多いんですけども、基本はこれ。しかも、僕の名前のままなので、全部440Hzでレコーディングしています。それで、みんなと一緒に作ったアルバムなので、withとつけました。

 28年前も、同じタイトルで出しているんですよ。その時は『440 Hz with〈Band of Joy〉』(1992年)。THE GOOD-BYEも活動休止していたから、『バンドって楽しいよな』と思って、バンドっぽく録ってみた。内容はほぼ近いかな。28年経って、わかったのは、やっぱり人生は楽しいねってこと。これだけの人たちが協力してくれるのは、まさに『LIFE OF JOY』だな、と。僕はTHE GOOD-BYEの結成の3か月前に『待たせてSorry』でソロデビューしているんですけど、ジャケットはそれを意識しています。並べていただけると、どれだけ老けたかは分かります(笑)」

――アルバムは軽やかな大作という感じで、楽しく何度も聴ける。じっくり聴くと、いろんな方への思いが詰まっていますね。

「時間がかかりましたからね。僕は1日、3回は聴けます」

――完成には7年がかり。どうして時間がかかったのですか?

「みんなのスケジュールです。最初は50歳記念的な狙いだったので、50人のミュージシャンとやりたいと決めた。それで48歳から始めて、2年あったらできるだろうと思ったら、4曲しか録れなかった。でも、中途半端にやめるわけにはいかなかった。途中で亡くなったメンバーも3人いますからね。それでレコーディングを続けていたら、7年かかった。50歳の記念というよりは50代の記念ですね」

――どんな感じで録音したんですか?

「全部、形は違います。最初に出来上がった曲はムッシュ(かまやつ)の『お家に帰ろう』。メンバー全員集まって、じゃあ始めようと1回やって、おしまいです」

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