中山優馬、即興劇に挑戦 “ほぼ新ジャンル”の舞台に充実感「新鮮さを楽しんで」

俳優の池田純矢が脚本・演出を手がける「エン*ゲキ」シリーズの新作「即興音楽舞踏劇『砂の城』」の取材会が14日、都内で行われ、主演の中山優馬のほか岐洲匠、夏川アサ、野島健児、池田純矢、鈴木勝吾、升毅が参加した。

取材会に登場した中山優馬【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に登場した中山優馬【写真:ENCOUNT編集部】

「即興音楽舞踏劇『砂の城』」の取材会に参加

 俳優の池田純矢が脚本・演出を手がける「エン*ゲキ」シリーズの新作「即興音楽舞踏劇『砂の城』」の取材会が14日、都内で行われ、主演の中山優馬のほか岐洲匠、夏川アサ、野島健児、池田純矢、鈴木勝吾、升毅が参加した。

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 砂に覆われた大海の孤島を舞台に、結婚も決まり未来が明るかった青年テオ(中山)が、王位継承権を持つ太子・ゲルギオス(池田)の企てに巻き込まれ、幸福だった日常が“砂の城”のように崩れ堕ちていくストーリー。

 作品タイトルにあるように、本作は即興。伴奏も歌詞もメロディーも、すべて即興で行われる。主演の中山は「新ジャンルといっていいのではないか」といい、初日を前に「いつもの本番前と(心境が)ちょっと違う。いままでと準備の仕方も違った。稽古も、即興で何かを表現できるものでコンディションを整えていく場だった。ピアニストさんとのコンタクト、ほかのキャストさんとのチームワークを高めていく稽古だった」と振り返った。

 企画・演出を担当した池田は「即興で歌って踊ることができれば、爆発的に120点を叩き出せる俳優になれるのではないか、というのが企画のスタートだった。この作品のストーリーとしても表現したいものを突き詰めたときに即興性が重要なメタファーになっている」と語った。

 王族の最高文官役で出演するベテラン俳優の升は、即興劇が今回で初めて。「最初聞いたとき面白そうだから見に行こうと思った。そしたら……」とまさかの演じる側に苦笑。「若い方はどんどん変化していくけど、僕は染み付いたものを取っ払うのが大変だった」と苦労を吐露した。

 この日フォトコールで披露されたメロディー、歌詞、ダンスはすべて即興だったことが明かされるとレポーター陣は驚きの声。中山は「きょうの歌は聞いたことがないものばかり(笑)。でもそれぞれの持ち場があって、楽しいですよ」と充実の笑顔を浮かべ、「この劇場のこの時間にしかないものを必ずお届けできる。新鮮さを楽しんでいただければ」と呼びかけた。

 同舞台は10月15日から30日まで東京・紀伊國屋ホール、11月3日から13日まで大阪・ABCホールにて上演される。

次のページへ (2/2) 【写真】即興音楽舞踏劇「砂の城」の様子
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