ダービーオーナーが立ち上げたクラブ法人、募集馬クリダームが初出走初勝利 武豊も手応え

競馬会に新風が吹き込まれた。昨年新設された株式会社インゼルサラブレットクラブ(馬主名義は株式会社インゼルレーシング)の初年度募集馬であるクリダーム(牡2・栗東・須貝尚介)が、12日に函館競馬場で行われた2歳新馬戦(芝1200m)で、武豊騎手が騎乗し優勝。注目のクラブ募集馬の初出走、初勝利となった。

武豊を背に新馬戦を勝利したクリダーム
武豊を背に新馬戦を勝利したクリダーム

須貝調教師「無事なら函館2歳ステークスへ」

 競馬会に新風が吹き込まれた。昨年新設された株式会社インゼルサラブレットクラブ(馬主名義は株式会社インゼルレーシング)の初年度募集馬であるクリダーム(牡2・栗東・須貝尚介)が、12日に函館競馬場で行われた2歳新馬戦(芝1200m)で、武豊騎手が騎乗し優勝。注目のクラブ募集馬の初出走、初勝利となった。

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 クラブの記念すべき初陣は、今年の日本ダービーをドウデュースで勝利した武騎手を鞍上に迎えゲートイン。絶好のスタートを切ると、2番手を追走。手応え良く勝負どころを迎え、4角先頭でスパートを開始。後続を一気に突き放してセーフティリードを取ると後方から迫ったライバルの追撃を振り切ってゴール。勝ちタイムは1分9秒5(良)だった。

 武騎手は「控える形も考えていたけど、ゲートのセンスが抜群であの位置での競馬になりました。返し馬は止まらなくて大変でしたが完勝でした。初出走、初勝利おめでとうございました」、また須貝調教師は「初出走、初勝利できて本当にホッとしています。早めにここを目標としていましたが、血統的に気性が難しいところがあるので心配してました。洋芝適性が抜群で勝てて良かったです。今後は馬の様子を見て、無事なら函館2歳ステークスへ向かいたいと思います」とコメントを寄せた。

 インゼルサラブレッドクラブは、5月の日本ダービーを武豊騎手とのコンビで制したドウデュースの松島正昭オーナーが立ち上げたクラブ法人。

■インゼルレーシング代表・松島悠衣コメント
「たくさんの会員様より御支持をいただきまして、無事初出走を迎えることができました。本当にありがとうございました。クリダームの出資会員の皆さま、おめでとうございます。全ての関係者の皆様のお力添えで初勝利を飾ることができうれしいかぎりです。スタッフ一同、関係各所と連携し、より良い競走馬の輩出を心がけていきたいと思っておりますので、引き続きインゼルへご声援いただければありがたく存じます」

次のページへ (2/2) 【写真】武豊を背にパドックを周回するクリダーム
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