【THE MATCH】PPV価格は? 2種チケット違いは? ABEMAが目指す「格闘技史上最も見られるものに」

格闘技イベント「THE MATCH 2022」(6月19日・東京ドーム)の追加カードが19日、発表され、メインの那須川天心―武尊を始め、現時点で13試合が決まった。またPPVで全試合を完全生中継するABEMAが放送概要を発表。価格やスペシャルな特典についても明らかに。価格設定や、話題を集めそうな“300万シートアングル”についてサイバーエージェント執行役員の藤井琢倫氏に聞いた。

「THE MATCH」の追加カードが発表された【写真:ENCOUNT編集部】
「THE MATCH」の追加カードが発表された【写真:ENCOUNT編集部】

PPVは2種類、藤井琢倫氏「なんとか価格を抑えようと」

 格闘技イベント「THE MATCH 2022」(6月19日・東京ドーム)の追加カードが19日、発表され、メインの那須川天心―武尊を始め、現時点で13試合が決まった。またPPVで全試合を完全生中継するABEMAが放送概要を発表。価格やスペシャルな特典についても明らかに。価格設定や、話題を集めそうな“300万シートアングル”についてサイバーエージェント執行役員の藤井琢倫氏に聞いた。

 本番までちょうど1か月。“ソフト”は大半が出揃ったが、視聴における“ハード面”も明らかになった。

 PPVは2種類。一般チケットは5500円(ABEMAプレミアム会員=4400円)。全試合を生中継する通常のアングルに加え、早々に完売し大きな話題となった300万円のVVIP最前列席と同じアングルで試合を観戦できる“300万シートアングル”が目玉になりそうだ。

 那須川天心、武尊のそれぞれの応援チケットは7700円(ABEMAプレミアム会員=6160円)。一般チケットの2つのアングルに加え、さらに全試合のセコンド目線のアングルを見られる”セコンドカメラ”に、決戦に向かう両選手の様子をおさえた“試合当日控室カメラ”の計4つのマルチアングルを用意している。

 さらに応援チケットにはそれぞれのファンに向けたスペシャル特典も。大会前に選手と繋がることができる生中継の実施や、直前スパーリングの独占公開、大会前日の計量に密着したコンテンツの生配信など、試合当日だけではない特別企画も実施する。

 まずPPVの値段設定について、藤井氏は「これだけ魅力的なカードに加えて、さらに2、3カードが追加されて合計で15カードくらいになる予定。通常の格闘技興行の1.5倍くらいの試合数になる。かつ、現地観戦では300万円の席もあるので、我々も価格を上げるかは考えたのですが、一方で多くの方に見ていただきたいというのもあって、なんとか価格を抑えようと協議し、最終的にこの価格となりました。ABEMAプレミアム会員であれば4000円代で見られます。“5000円を切る”というのは、1つ基準として考えた部分ではありました」。

 この価格設定についてはSNS上のファンからも「一万くらいすると思ってたからだいぶ安いわ」「PPVが結構お買い得」「これくらいの値段なら買いたい」などといった声も上がっている。

 PPVの目玉となる“300万円シートアングル”のいきさつも聞いた。

「この世紀の大会を全試合生中継するならば、ネットならではのマルチアングルで届けたいなという想いが元々ありました。その中で、何が一番見てみたいのかなと模索した中で出てきたアイデアです」

 地上波との差別化をはかるため、せん望の300万円席を堪能できるアングルは大きな話題を呼びそうだ。

 また応援チケットは早期の購入がオススメだという。天心、武尊それぞれの配信によるファンミーティングを今月末~6月頭にかけて実施予定で、応援チケット購入者のみ参加可能だ。

 ほかにも事前イベントも進めているというが、どの程度の視聴者数を目指しているのか。

「厳密には言えないのですが」と前置きしつつ、「日本の格闘技史上で最も見られるものにしたい」と意気込んでいる。これまでのABEMA格闘チャンネルでのPPV放送において、券売を牽引したもののひとつに昨年12月のボクシングの井上尚弥―アラン・ディパエンのWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチがあったが、「もちろんそれらを超えるのが目標です」と意気込んでいる。

 PPVは19日から発売開始となっている。

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