いしだ壱成「もう自分には俳優しかない」 3度の結婚、離婚…47歳で再起目指す情熱

1990年代のドラマ界でカリスマ的な人気を博したいしだ壱成。「ひとつ屋根の下」や「未成年」での演技は高く評価され、“若手実力派俳優”として脚光を浴びることになった。だが、2000年代に入ってからは大麻所持による逮捕や、3度の結婚、離婚を経験と“お騒がせ男”のイメージがすっかり定着してしまった。47歳となった今、どのような生活を送っているのか。俳優としての再起へ準備を進めているいしだに話を聞いた。

再起へ向けて準備を進めるいしだ壱成【写真:(C)AbemaTV, Inc.】
再起へ向けて準備を進めるいしだ壱成【写真:(C)AbemaTV, Inc.】

東京に再度拠点を戻し、目指すのは俳優としての復活

 1990年代のドラマ界でカリスマ的な人気を博したいしだ壱成。「ひとつ屋根の下」や「未成年」での演技は高く評価され、“若手実力派俳優”として脚光を浴びることになった。だが、2000年代に入ってからは大麻所持による逮捕や、3度の結婚、離婚を経験と“お騒がせ男”のイメージがすっかり定着してしまった。

 47歳となった今、どのような生活を送っているのか。俳優としての再起へ準備を進めているいしだに話を聞いた。(取材・文=角野敬介)

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――まず今の生活拠点、仕事の環境など聞かせてください。

「今は住むところを探しています。また東京を拠点に、活動していけたらなと思ってます。現状は関西、東海とか、お仕事があれば動ける体制にと、声がかかればあっちこっち動いているという状況です。こちらから企画を出したりすることもありますし、頭を下げて、イベントの仕事をもらったりとか。ホテルを転々としています」

――改めてこの東京から再出発ということですね。

「やっぱり日本のエンタメの中心は東京。もう一度頑張っていくってこれ結構大変なことだと思うんですけど……。もちろん大変なことだとは思うんですけど、自分の中では、それはもうゼロからのスタートのつもりです」

――3度の結婚、離婚など、これまで波瀾万丈の人生を送ってこられたと思います。改めて過去の自分に何か伝えたいことはありますか?

「人生甘くないよってことですよね。実際これからが大変だよっていう。デビューしてすぐにテレビに出させてもらって、いわゆる下積みのようなものがあまり無い状態でした。僕は今が下積みだと思っています。(今は)黙ってても仕事がくるような状況ではないので、そこは自分で取りに行ってっていうことを繰り返していますね」

――今後、俳優として復活したいという思いが強いのでしょうか?

「そうですね。やっぱりそこ(俳優)への熱いものはあります。何ができるんだろうって地方に行ったときに思って、あまりにも仕事が決まらなかった。何ができるんだろうといったときに考えたのはやっぱり俳優でした。3度目の別れた妻からは、『やっぱり、もう1回、俳優としてやって欲しい』って言う言葉もあって……。そうなのか、っていうと変ですけど、改めて自己認識しました。妻以外にも皆さんそういってくださる。もう自分には俳優しかないと」

――いしださんが感じる、演じることの楽しさ、意味みたいなものを教えてください。

「やっぱりセラピーにもなりますし、癒しにもなります。自分じゃない誰かを演じることによって、どんどん取り払われていくものがあって、それが普段の人間関係とか普段の性格も変わっていく要素にもなるのかなと。演じることで、自分もまた変わっていければいいなというふうに思ってます」

――昔思い描いてたその俳優像と今思う俳優像というものは変わっていますか?

「変わってはないですね、泥臭さで言うと。俳優は泥臭いものだと思ってまして」

――泥臭さとは?

「例えば楽じゃないっていうところで言うと、すごい寒い中で薄い衣装着て、ずっと演じたりとか、逆に暑い中で暑い衣装着こんで演じたりとか、そういう身体的なところで楽ではないです。あと10時間以上も拘束されたり、スケジュールもあってないようなもんですし、そういうところも含めてすごく泥くさいなと思うんですよ。(俳優って)スマートに見えるかもしれないんですけど、僕はそういうふうに思うタイプで、華やかな部分以外の方が大きいんじゃないかっていう気がします」

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