MBS/TBSドラマイズム「liar」（MBSで毎週火曜24時59分～、TBSで毎週火曜24時58分～）で、「EXILE／FANTASTICS from EXILE TRIBE」の佐藤大樹とダブル主演を務めるのが見上愛（21）だ。「JRA年間プロモーションキャラクター」を務め、「アリシアクリニック」や「森永製菓inゼリー」のCMキャラクターとして、注目を集める見上は女優としても存在感を発揮している。（取材・文＝平辻哲也）

　テレビだけではなく、首都圏の電車では必ず目にとまる「アリシアクリニック」と「森永製菓inゼリー」の広告。アリシアでは「ワタシがすき。セカイがすき。」とのキャッチコピーとともに、愛らしい表情が見る人の心をつかんできた見上。「自分でも、四方八方をワタシに囲まれて、ビックリすることがあるんですよ」と笑みを見せる。

　ドラマ「liar」は小説投稿サイト「エブリスタ」で累計1500万PV、コミック版は累計200万部突破（紙・電子合計）した人気作が原作。一見、恋愛をクールに楽しむ商社勤務の“イチ”こと市川一哉（佐藤大樹）と切ない恋心を抱える後輩のOL・成田美紗緒（見上愛）のうそと本音が交錯するラブストーリーだ。

「私、あんまり恋愛漫画を読んだことがなかったので、『ワー！』と恥ずかしいような気持ちになって、すごい声を出しながら原作を読みました。これは、読んでいる方も、体力を使うなと思ってしまいました。美紗緒とともに、すごい気持ちが動いて、いい意味で疲れる漫画だなと思ったので、これを実写化したら、見ている人の気持ちがすごく動くものが作れるんじゃないかな、と思いました。美紗緒ちゃんはすごく、いとおしかったんです」

　監督はSNSで騒動を巻き起こす2人の女子高生の姿を描いた主演映画「プリテンダーズ」（2021年）でもタッグを組んだ熊坂出氏。「熊坂さんは、私が演技を始めたばかりのときに一番、時間をかけて向き合ってくださった方です。演技の基礎は熊坂さんに作っていただいたので、ホームに戻ってきた安心感の一方、成長したところを見せなきゃっていう不安もありました」と振り返る。

　熊坂監督からは「見上愛が人生のどこかで違う選択をしたら、美紗緒になったかもっていうラインで演じてほしい」と言われた。「だから、自分の中の美紗緒らしさを探して、かき集めて演じました。似ているのは、わりと人とうまくやっていけると思っていること、気持ちが顔や行動に出てしまうところ、隠そうとしても隠せてないところ。でも、自分と違うところもたくさんあるので、それが逆にどう違うのか、どうやったら役と一緒になれるのかを分析していきました」。