SKE48卒業で“二刀流”からプロレス専念1年半、荒井優希「すごく元気になってヤバいです」 師匠に異例の65秒で秒殺も感じた「愛」
東京女子プロレス・荒井優希がSKE48を卒業し、プロレス専念を宣言したのが2025年3月末。それから約1年後の3.29両国国技館大会で、念願のプリンセス・オブ・プリンセス王者に。10.3 EBARA WAVE アリーナおおた大会では、鈴芽をチャレンジャーに迎え5度目の防衛戦に臨むが、王者になるまでの道のりは平坦ではなかった。その荒井へのインタビュー前編では、最高峰王座獲得までの時間について聞いた。

2025年、結果は出なかったがプロレスを楽しむことを覚えた
東京女子プロレス・荒井優希がSKE48を卒業し、プロレス専念を宣言したのが2025年3月末。それから約1年後の3.29両国国技館大会で、念願のプリンセス・オブ・プリンセス王者に。10.3 EBARA WAVE アリーナおおた大会では、鈴芽をチャレンジャーに迎え5度目の防衛戦に臨むが、王者になるまでの道のりは平坦ではなかった。その荒井へのインタビュー前編では、最高峰王座獲得までの時間について聞いた。(取材・文=橋場了吾)
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荒井優希は、中学生のときからアイドルとして走り続けてきた。そして2021年にプロレスデビューを果たし、SKE48と東京女子プロレスの“二刀流”を実践してきた。そしてここ1年半はプロレスラーに専念してきたわけだが、その変化について聞くと……。
「元気になりました(笑)。やっぱり、疲れていたなっていうのがありますね。二つを同時に全力でいくっていうのは……常々どこか痛かったんですけど、今は膝が痛くないんですよ。膝は、ダンスで痛めていたんです。プロレスの方が、見た目が派手なので痛さがわかりやすいとは思うんですけど、特にSKE48のダンスが激しいということもありますし、怪我をするメンバーも少なからずいましたから。プロレスラーよりも、がっちりテーピングしているメンバーもいるくらいで。ずっと何年もその状態だったので『こんなものかな』とも思っていたんですけど、やめてみたらすごく元気になってヤバいです(笑)」
二刀流の生活中は、想像以上に荒井の身体がいうことをきかないこともあった。
「満身創痍だったんだなと思います。普通に歩いていて、つまずくことが多かったんですよ、練習ではなくて。筋肉痛ではなく普通に疲労で、足が出ていかないんですよ。早起きして撮影に行ったときも、途中で転んじゃって血だらけで撮影したことがありました。(専念後に)名古屋から東京に引っ越して、新幹線の移動がなくなったのは大きいですね。当時、大きな怪我をしなかったのは運が良かったかなと思います」
東京での生活は、荒井にとって初の経験だ。
「もう慣れました。今まで新幹線で2時間近くかかっていたのが、道場に行くのもすぐですし、どこにでもすぐ行けるのはありがたいです」
その荒井、専念直後はなかなか結果が出ず苦しい時期が続いた。
「休んじゃってた、んでしょうね。中学生から10年以上やってきて『今は少し休んでもいいんだよ』とたくさん言っていただいて、自分もそれが楽でしたし。だからこそ、プロレスを楽しむことを覚えた時間になりました。自分のやりたい試合、見せたい自分を続けられたので、結果は伴わなかったんですけど、必要な時間だったと思います」

秒殺されたことは、山下実優からの“愛”だと捉えた
2025.12.21東京たま未来メッセ大会。くじ引きで決まったリーダー・山下実優とのシングル戦。プロレスの師匠にあたる山下とのシングルは、7分1本勝負という特殊ルールだったこともあり、時間切れ引き分けを予想する声が多かったのだが、なんと1分5秒……わずか65秒で荒井が完敗を喫した。
「山下さんの”愛”だったのかなと思いますね。自分もSKE48を辞めてから結果が出ず、年が変わるタイミングっていろいろ考えるじゃないですか。結果を残せなかったのはダメだったな、と思っちゃうときもあって。そのタイミングで山下さんが“ダメ”を伝えてくれたので、気持ちをしっかり切り替えなきゃなと思いました。屈辱的ではありましたけど、そこから変われたので、”愛”だったと捉えています」
今年1月に、チャンスが巡ってきた。プリンセス・オブ・プリンセス王座挑戦者決定サバイバル6WAYイリミネーションマッチが行われ、荒井は山下からサソリ固めでギブアップを奪いリベンジに成功。そして王座挑戦権を獲得した。
「一生懸命すぎました。(2025.12.21の)秒殺から少ししか経っていなくて、ベルトへの挑戦権以上に山下さんのことしか見えてないときでしたね。タイミングがあれば、すぐにでも山下さんを狙いたいと思っていたので、今までのサソリ固めよりももう一段絞ったサソリ固めを出しました。勝ったときは、理解するのに少し時間がかかったくらいで(笑)。サソリ固めって、決まった形も相まって勝者・敗者がはっきりするので、Finally(かかと落とし)でフォール勝ちするのとはまた別の感覚ですね」
(21日配信の後編へ続く)
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