井上貴博アナ、テレビに期待していなかった入社当時 現状の業界に抱く大きな危機感
総合司会を任された情報番組のスタッフに「井上の進行は分かりやすいけれど、伝わらない。引っ掛からない」と言われたのは8年ほど前のこと。血気盛んな20代。最初は理解できず戸惑いがあったが、15年のキャリアを重ねた今は「うまくやろうとする気持ちを捨てられた」と感謝する。幻想にとらわれるな――。TBSの夕方の顔として、報道番組でメイン司会を務める井上貴博アナウンサー(37)は、「伝わる」ことを最優先に、言葉を選び行動を続けている。「伝わる」ために52もの“技”を駆使する井上アナに聞いた。