経済アナリスト森永康平氏、総合格闘技でも初タイトル 「あきれ果てた」妻は猛反対でもリングに立つワケ
経済アナリストの森永康平氏が17日、都内で開催されたビジネスマン格闘技大会「CHANGE6.0」に参戦し、劇的なTKO勝利を飾った。衝撃的な勝利の裏側には、過酷な減量、試合前の恐怖心、そして家族に反対されながらもリングに立ち続ける理由があった。

経済アナリストが衝撃のハイキックでMMA初タイトル
経済アナリストの森永康平氏が17日、都内で開催されたビジネスマン格闘技大会「CHANGE6.0」に参戦し、劇的なTKO勝利を飾った。衝撃的な勝利の裏側には、過酷な減量、試合前の恐怖心、そして家族に反対されながらもリングに立ち続ける理由があった。(取材・文=佐藤勇馬)
「CHANGE」はビジネスマンに特化した格闘技大会。普段は経営者や企業の役員などとして働く男性たちが、日々の鍛錬の成果を見せるべく集結した。ボクシング、キックボクシング、MMA(総合格闘技)、さらに今大会では相撲ルールの試合も組まれ、リングスやパンクラスなどでレフェリーとして活躍した和田良覚氏らが裁いた。
派手な入場パフォーマンスに加え、あでやかなラウンドガールも登場し、会場はアマチュア大会とは思えない盛り上がりとなった。
約3年前に格闘技デビューした森永氏は、これまでキックボクシングの55キロ、57.5キロ、65キロでタイトルを獲得。アマチュアながら実績は十分で、今回はMMAでも初戴冠なるか注目されていた。
今回はIWBCインター(60キロ以下級)のベルトをかけ、極真空手などの経験を持つ海老原光氏とMMAルールで対戦。試合は序盤から両者が激しく打ち合う展開となった。緊張感が高まるなか、森永氏が左ハイキック一閃。海老原氏の側頭部を見事に捉え、1ラウンド1分21秒でTKO勝ちを収めた。本人いわく「練習でもあんなにきれいに決まったことはない」というほど、完璧な一撃だった。
試合後、森永氏は「リングに上がる瞬間までは怖かったです」と本音を明かした。
「今日も会場に来たくないというか、怖い気持ちもあって。ただリングに上がったら相手の打撃がよく見えたので、恐怖心はなくなりました」
41歳となった現在も、進化を実感している。
「デビューから3年たちましたけど、今の方が強くなっている。38歳とか39歳から格闘技を始めているので、年齢的なものはあまり感じないです」
妻には「もうあなたには付き合えない」と言われた
今回、特に苦しかったのは体重のコントロールだ。
「2、3日くらいで4キロくらい落として、昨日は5、6キロ戻しているのできつかったですね」
減量はかなり厳しかったようで、家族で食事をしていても、森永氏だけが「バナナ1本」や「キウイ2個」というような状態だったという。
格闘技参戦について、家族の反応はどうなのか。苦笑しながらこう明かした。
「妻はもう大反対です(笑)。『あきれ果てた』って今日言われたんです」
この日は息子のサッカーの試合もあった。森永氏は今回の格闘技参戦を家族に内緒にしていたが、妻には気付かれたという。
「妻から『サッカー見に来るでしょ?』って聞かれ、『行けたら行くね』って言いながら、大きなバッグを持ってこの会場に来ました。妻には『もうあなたには付き合えない』とも言われました(笑)」
それでも、リングに立ち続ける理由は明確だ。
「試合が終わって勝ったら、めちゃくちゃ気持ちいいです。でも、その感覚って明日ぐらいには終わっちゃう。そうしたら、また次の勝利を目指したくなる」
テレビやラジオなど多くのメディア出演をこなす経済アナリストとして、多忙な日々を送る。その中で練習やコンディション作りの時間を確保するのは簡単ではない。しかし、森永氏は、限られた時間だからこそ集中できると前向きだ。
「空いている時間が限られているので、集中して取り組めています。逆に自由な時間が多かったら、だらけてしまうので。ポジティブにとらえています」
父譲りの“コレクター魂”か、目指すは新たなベルト
今後については、キックボクシングでさらなるタイトルを狙う構えだ。敬愛するプロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥に少しでも近付くため、野心を隠さない。近く次の試合を控えており、勝てば62.5キロ級のタイトルマッチにつながるという。
「次の目標は、キックボクシングで60キロと62.5キロのタイトルを獲得し、キックで5階級制覇を達成すること。MMAでもキャリアを重ね、できれば他の団体でもベルトを取りたいです」
今回の勝利で、キックとMMAを合わせてベルトは4本になった。最後は、家庭内の“置き場所問題”も笑いに変えた。
「そろそろベルトを収納するスペースがなくなってきて……。さすがにもう家族にも隠せないので、ベルトを飾る棚を買おうかなと考えています」
経済アナリストの父・森永卓郎さんは、ミニカーやフィギュアなどのコレクターとしても知られたが、息子である康平氏もまた、リングで勝ち取ったベルトを集める“ベルトコレクター”になりつつあるのかもしれない。
経済の専門家としてメディア出演などの仕事を抱えながら、限られた時間で練習し、厳しい減量を乗り越えてリングに立っている。会場に向かうまでは怖さもある。それでも、勝った瞬間の高揚感を知ってしまえば、また次の勝利を目指したくなる。森永氏の“ベルト収集”は今後も続きそうだ。
あなたの“気になる”を教えてください