【人気TikToker直撃第6弾】“分かりやすくて深い”独自の歌詞描写 次世代歌手が放つ魅力

コロナ禍の中で作ったタイムリーな歌詞とサウンド

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、新たな生活様式が求められ、社会全体が変革を余儀なくされた2020年。音楽シーンも例外ではなく、例えば同じアーティストの楽曲が以前と比べて、歌詞やサウンドの受け取り方に違いが生じることも少なくない。ただ、「ぎゅっと。」に関してはコロナ禍の中で作ったタイムリーな歌詞とサウンドが聴き手にダイレクトに響いたことも大きい。

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「コロナの状況もあったので、会いたくても会えない人がいたりとか、そういう人に向けて曲を作れたらいいなって。『ぎゅっと。』は歌詞は温かくて、幸せな感じだけど、それに対してメロディーやコードは切なさを感じられるように意識しました。全部幸せだけになってしまうと、聞く方も満足してしまうというか。少し悲しさがあった方が聞く側も受け取りやすいかなって」

「ぎゅっと。」はアコースティック・ギターとシンセ・サウンドを用いたシンプルな曲調で編み上げられている。そこに平易な歌詞を歌い上げるもさを。の柔和なヴォーカルが乗ることで、1の強固な世界観が屹立している。

「弾き語りにバンド・アレンジを足してしまうと、また印象が変わるので。曲はシンセで温かみを出して、ギターで切なさを出す形でまとめました。歌詞に関しては凝ったものではなく、ストレートに伝えたくて。そこは気を付けてます。聞いた瞬間に頭にスーッと入ってくる歌が最近あまりないので、僕がまたそういうことをやれたらいいなって」

 誰でも分かるシンプルな歌詞ではあるものの、女性目線の内容であったり、その一人称の女性が「私」、「わたし」と漢字とひらがなを使い分けて心情を吐露したりと、もさを。の“分かりやすくて深い”独自の歌詞描写が光っている。それも多くの共感を呼んだ要因だろう。最後になるが、彼が目指すアーティスト像や、今後かなえたい夢について語ってもらった。

「ストレートに歌を届けられる、清水翔太さんのようなアーティストになりたいです。まだまだこれからなので、どんどん上に行けたらいいなって。ホールだったり、ツアーもやりたいですけど、やっぱりいつか日本武道館に立ちたいですね。武道館がゴールでもあり、始まりなのかなって。ほかのアーティストさんも武道館に立った人はすごいなあと思うし、僕もそこを目指して頑張ってる途中です」

 日本武道館がゴールであり、始まりとは何とも頼もしい発言だ。もさを。は大きな一歩を踏み出したばかりと言えなくてもないが、彼の中には既に熱い野心が燃えたぎっている。将来有望なシンガー・ソングライターもさを。がこれから世に送り出す1曲1曲を、心から楽しみにしている。

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