「モンスト」初代プロツアー覇者のチームリーダーが描く2連覇へのロードマップ

「今池壁ドンズα」 (C)XFLAG
「今池壁ドンズα」 (C)XFLAG

新規ファンも大歓迎「現地の楽しさを伝えたい」

――プロとして心がけていること、「プロ」として重要視していることは。

「昨年のプロツアーは無料席がたくさんありましたが、今年はすべて有料のシートになっています。好きなチームが勝つか負けるかもわからない所に、お金を払ってお客さんが来てくださるのは、『ありがたい』と思う反面、その人たちに飽きられたら……という思いもあります。もしそうなったら来年は賞金1億円も出ないでしょう。自分たちがeスポーツ、モンストの看板を背負っているつもりでやっているので、壁ドンズが出るから楽しみだな、壁ドンズを応援して一緒に盛り上げたいなという、ポジティブな姿勢でツアーを楽しんでくれるお客さんが増えるようになれば、ということを意識しています」

――キララさんは自身のブログで、「2019ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた「にわかファン」について言及していました。新規ファン獲得についての考えはありますか。

「“にわか”という言葉がゲーム界隈においては、あまりにも悪い意味を持ちすぎているので、にわかファンでもいいよね?という思いです。ラグビーに乗っかる必要はなく、初心者の方でも観てもらって楽しいよねという、シンプルにそれだけでいいと思っています。盛り上がってほしいと思うにあたっては、僕らが運営さんに、こうしたほうが観ている人は分かりやすいんじゃないかという提案をしたり、みんなで作り上げていきたいと思っています。実際に足を運んでくださる方からは、『思っていたより楽しい』という声しか聞かないので、現地の楽しさを伝えたいなと。呼んだからには負けられない、というプレッシャーを武器に勝っていきたいなと思っています」

――初めてモンストを見る人のも楽しめるポイントは、注目してほしいポイントは。

「まず大会では『モンスターストライク スタジアム』というアプリが使用されています。自分の育てたキャラを使用するわけではないので、インストールしたら大会で僕らが使っていたキャラクターと同じキャラクターが使えるんですよ。まず、真似してもらえれば、より楽しんでもらえるのではないかと。インストールしてすぐに試せるのはいいところだと思っています。実際にプレイしてもらって、プロはしょぼいなと思ってもらっても、スゴイなと思ってもらっても、どちらでもいいと僕は思っています。そうやって評価していただけることは光栄なことです。ケチをつけたり、ああだこうだ言いながら観ていただければと思っていますね」

――第4戦目以降に向けての意気込みを。

「(10日の第2戦は)80人くらい壁ドンズのパーカーを着て応援してくださる方がいて、いろいろ話をしたんですけど、負けてもニコニコしながら『楽しかった』と温かい言葉をかけてくださいました。ただ、勝ったほうが楽しいに決まっています。勝つと取材が入ってしまってなかなかファンの方に会えないというジレンマを抱えているんですけど(笑)。でも、やっぱり勝ちたい。もっと喜ばせたいと思うので、第4戦以降も負けられないですね」

〇…モンスターストライクのNO.1プロチームを決める「モンスト プロツアー 2019-2020」は、プロ12チームが参加し、1日開催のトーナメント「レギュラーシーズン」を、今年11月から来年2月にかけて、東名阪・仙台・福岡・千葉の全国6会場で7大会を実施。レギュラーシーズンの総合成績上位4チームが来年2月29日に東京都内で行われる「ツアーファイナル」に進出し、2019年度の王者(優勝チーム賞金1230万円)を決定する。モンストは、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が発行するプロライセンス認定タイトルで、今回は「チームリーダーがプロライセンス保持者、かつ、XFLAG eSportsが定めた一定以上の実績を持つチーム」についてプロチームと認定。メンバーは最大5人まで登録できる。

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