河合優実、ドラッグに溺れる少女役での熱演が評価 実話に基づく衝撃作で「彼女を守りながらスクリーンに」
俳優の河合優実が9日、都内で行われた「第34回 日本映画批評家大賞」授賞式に出席した。

『あんのこと』で主演
俳優の河合優実が9日、都内で行われた「第34回 日本映画批評家大賞」授賞式に出席した。
「日本映画批評家大賞」は、1991年に水野晴郎氏が発起人となり、淀川長治氏、小森和子氏といった当時第一線で活躍した映画批評家たちによって設立された、映画人が映画人に贈る賞として日本では他に類を見ない映画賞。今年は「あなたのそばに、寄りそう映画」をテーマに授賞式を行った。
2024年6月7日に公開された『あんのこと』で、機能不全の家庭に生まれ虐待の末にドラッグに溺れる少女・杏という難しい役を演じた河合。同作は、2020年6月に新聞に掲載された「少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得て描く、実話をもとにした衝撃の人間ドラマだ。
河合は「この作品を撮っている時は『面白い映画にしよう』というよりも、一つひとつのシーンにどれだけ心と体を捧げられているかを大事にしていました。演じた彼女を守りながらスクリーンに残すということが役割なのかなと思っていました」と撮影当時を振り返った。
また「それを賞として評価していただき、たくさんの方に見ていただけてよかったです」と笑顔を見せた。
さらに、同作が実話をもとにした作品ということを踏まえて「たしかにあった2020年の出来事を残せたんじゃないかなと思っています」と思いを語った。
最後には「これからも誰かを演じるということ、映画を作るということが世界にとっていい働きかけになっていたらうれしいです。頑張って続けていきたいと思っています」と意気込み、スピーチを締めくくった。
