海洋ごみ問題にコスプレーヤーが挑む 日本発サブカルで若年層へリーチ「連携外せない」

日本財団と世界コスプレサミット実行委員会は2日、都内で、コスプレーヤーならではの海洋ごみ対策活動を表彰する「コスプレ de 海ごみゼロアワード」の結果発表と表彰式を、世界最大級のオンラインコスプレイベント内で行った。

日本財団の海野光行常務理事
日本財団の海野光行常務理事

海洋ごみ対策活動を表彰する「コスプレ de 海ごみゼロアワード」の結果発表

 日本財団と世界コスプレサミット実行委員会は2日、都内で、コスプレーヤーならではの海洋ごみ対策活動を表彰する「コスプレ de 海ごみゼロアワード」の結果発表と表彰式を、世界最大級のオンラインコスプレイベント内で行った。

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 日本財団の海野光行常務理事は「海洋ゴミ問題を扱うにあたり、リーチできないのが若い層。若い人にどうリーチしたらいいか考えた時、コスプレーヤーはキャラクターに扮した際の発信能力が高い。さらに、社会課題に、特に環境問題に関心が高いことが分かり、コスプレーヤーに焦点を当てた。日本発のサブカルで、全世界にわたっている。世界への発信を考えた時にコスプレーヤーとの連携は外せない」と語った。海野理事は「進撃の巨人」に登場する調査兵団の団長の衣装で登壇した。「クセにならないように気をつけたい」と冗談めかした。

 コスプレーヤーの中には、撮影で使用するロケーションが汚れないよう、日頃からごみを拾い、環境問題への関心が高い人も多いとされる。同アワードでは、海洋ごみ問題の周知啓発や削減を目的に、コスプレーヤーならではの活動を呼びかけ、優れた取り組みを国内外から募集。昨年10月から今年3月までに、計312件(アクション部門161件/23 か国、コスチューム部門151件/25か国)の応募があり、外部審査委員による審議をへて選考したという。

 グランプリはアクション部門、コスチューム部門ともに、世界的にも海洋ごみが多いとされるインドネシアの応募者が獲得した。会場に設置されたオンラインの画面を通じ、ともに現地から受賞を喜ぶ笑顔を届けていた。

次のページへ (2/2) 【写真】「コスプレ de 海ごみゼロアワード」の受賞者らとともに収まる海野光行常務理事
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