「半沢直樹」で役者デビュー “35歳の新人”が堺雅人に驚愕「化け物だと思います」

2年間のサラリーマン経験が役作りに生きたという【写真:山口比佐夫】
2年間のサラリーマン経験が役作りに生きたという【写真:山口比佐夫】

2年間のサラリーマン経験が役作りに生かされた

――放送が始まり、周りからの反響はいかがでしたか。

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「第1話の放送が終わったあと、いろんな方から連絡をいただき、視聴率もすごくてびっくりました(第1話の平均世帯視聴率22.0%をマーク)。撮影時は原田浩平という人物でいることに精一杯だったのですが、現場の熱量を感じて、それが多くの人に届いていることがうれしいです」

――ダンサー仲間からの反応は。

「ダンサーのみんなも喜んでくれています。昔だったら、ダンサーがダンサー以外の活動をすると、『おいおい、何か始めたぞ』みたいな時代もあったんですけど、今はフラットに頑張りを認めてくれます。ダンサー仲間に応援してもらえるのは、うれしい変化だと感じています」

――本作で演じる原田浩平は、どんな人物ですか。

「原作には出てこないキャラクターで、台本をいただいた時に、出向組に対して不満がある人間だと感じました。僕自身、プロのダンサーとして活動する前、2年間のサラリーマン経験があり、勤めていた会社は子会社だったので、『半沢直樹』のように出向組の方もいました。プロパー組と出向組では、立場は違うだろうなと思い、そういう意味で想像はしやすかったです」

――サラリーマン経験が、役作りに生かされたことがあったのですね。

「たしかに部長以上の役職は全員出向組だったとか、自分の中で思い返してみて感じました。だから、あの後も自分が何年か同じ会社で働いていたとしても、そこよりは上に行けなかったのかな……、ということも考えたりもしたので、原田という人間の気持ちを想像しやすかったです。なかなかキャリアも長い人で、プロパー、プロパーとバカにされて、そりゃ頭にくるだろうと感情移入できました。自分としては、落とし込みやすい役柄だったと感じています」

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