令和の維新(震)軍になれるか? ノアの反体制ユニット「金剛」に注目

プロレス界の反体制ユニットは数あれど「維新軍」を思い浮かべる人が多いはず。長州力率いる維新軍は、新日本プロレスに熱波を巻き起こし、団体内のユニットがそのまま新団体「ジャパン・プロレス」設立につながり、ライバル団体・全日本プロレスに乗り込むなど、まさに革命だった。

金剛を率いる拳王の野望は大きい【撮影:柴田惣一】
金剛を率いる拳王の野望は大きい【撮影:柴田惣一】

日本拳法の元世界チャンピオンが結成

 プロレス界の反体制ユニットは数あれど「維新軍」を思い浮かべる人が多いはず。長州力率いる維新軍は、新日本プロレスに熱波を巻き起こし、団体内のユニットがそのまま新団体「ジャパン・プロレス」設立につながり、ライバル団体・全日本プロレスに乗り込むなど、まさに革命だった。

 昭和のマット界を揺るがした維新軍。平成になると維震軍が活躍した。反選手会同盟に始まり、越中詩郎らが新日本本隊に対抗して大暴れ。独自に興行を開催するなど、昭和維新軍とは一味違った活動で人気を集めた。

 令和元年(2019年)5月に、拳王がノアマットで立ち上げたのが金剛である。ダイヤモンド(金剛石)のごとく、光り輝き、ダイヤモンドのように固い結束を誇り、大暴れ。そのゴールは、日本だけでなく世界中に金剛の名を轟かせることだ。

 とはいえ、その前途はなかなか険しい。昨年12月「札止めにならなければ、金剛解散・拳王退団」をかけて臨んだ金剛興行・第1弾は、新木場ファーストリングに350人(超満員札止め)が集結し、大いに盛り上がった。

 会場を後楽園ホールに移した7月24日の「金剛興行 DIAMOND2」は、コロナ禍もあり500人弱の定員で開催されたが、385人の観客動員にとどまった。

 金剛勢が臨んだシングル5戦の結果も2勝3敗(1試合は金剛の同門対決)と負け越し。拳王は「まだまだ俺たちの実力はこんなもの」と素直に認めるしかなかった。

 もちろん、このまま引き下がる気はない。「会社の後押しはないんだ。スタートラインが低いんだ」と、苦しい現状を分析。そのうえで「逆境をはね返して頂点に立つ。お前ら、みんな大好きだろ? 実現して見せる」と、いつもの勢いのまま力強くアピールした。

 元々、金剛は拳王ら4人が、前の親会社(現在はスポンサー)のリデットエンターテインメント社に反旗を翻して誕生したものだが、現在ノアはサイバーエージェント・グループに加わっている。

 7・24決戦を観戦したリデット社・鈴木裕之社長に、リング上から感謝の言葉を述べるなど、反体制とはいえ、筋を通し、義理人情も大切にしている。

「感謝の気持ちを忘れずに、俺は命がけで金剛をプロレス界の頂点に持っていく。くそ野郎ども、首を長くして、待っていてくれ」。日本拳法の世界チャンピオンからプロレスラーになった拳王の言葉を信じたい。

 6人の侍が揃った「令和の金剛」が「昭和維新軍」「平成維新軍」を乗り越える日が楽しみだ。

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