【光る君へ】金田哲、ファーストサマーウイカは「リアル清少納言」 共演シーンで苦戦「葉はボロボロに」

お笑いコンビ・はんにゃ.の金田哲が藤原斉信役で出演中のNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)の取材会に出席し、大河ドラマのオファーがあった際の心境や斉信を演じる上で心掛けていること、自身との相違点などを語った。斉信は道長、公任らと青春時代を過ごし、道長の長兄・道隆のもとに仕えるも、道長が出世しはじめると腹心として地位を築いていく人物。ききょう(清少納言)とも交流がある。

藤原斉信を演じる金田哲【写真:(C)NHK】
藤原斉信を演じる金田哲【写真:(C)NHK】

初大河で道長の腹心の地位を築いていく藤原斉信を熱演

 お笑いコンビ・はんにゃ.の金田哲が藤原斉信役で出演中のNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)の取材会に出席し、大河ドラマのオファーがあった際の心境や斉信を演じる上で心掛けていること、自身との相違点などを語った。斉信は道長、公任らと青春時代を過ごし、道長の長兄・道隆のもとに仕えるも、道長が出世しはじめると腹心として地位を築いていく人物。ききょう(清少納言)とも交流がある。

 金田は今回が大河ドラマ初出演。オファーがあった時の心境から尋ねた。

「大河ドラマは小さい頃からの憧れで、大河ドラマで育ったと言ってもいいほど。大河をきっかけに歴史が好きになり、大河を通じて歴史を楽しく学んできた田舎の子どもでしたので、“いつか大河ドラマ出演”というのは芸能界に入った時の目標の一つでした。コロナ禍前に歴史好きの芸人と一緒に上田城に行った時には現地の神社の絵馬に『いつか大河ドラマに出ます』と書きました。願いがかなったということで、うれしいなんて言葉だけでは表現できない感情というか、引き締まりました。震えました」

 斉信という人物を知っていたのか。

「ネットで検索しても最初はよく分かりませんでした。僕の人生の中で初めて藤原斉信という人が出てきました。勉強すると、スーパーエリート。大丈夫ですか僕で、と思いました」

 斉信の魅力をどう感じているのだろうか。

「感情型で喜怒哀楽がしっかり出ていて、好きなものにはとことん向かっていき、出世欲が強く、それを隠すこともしない。本当に人間味あふれる人。まっすぐで同性からみたらカッコいい人だと思います。プレイボーイですが、さっぱりして、ねちっこさがなく、ダメならダメ、行けるなら行く。僕もねちねちより、そっちの方が好きなので恋愛観も斉信のようにありたいです」

 ききょう(ファーストサマーウイカ)との関係が気になる。

「遊びのつもりだったけど、どっぷりはまっているのは斉信。清少納言さんにはおどらされています(笑)。ファーストサマーウイカさんとは今回、初めてお会いしましたが竹を割った性格の人なので、リアルにウイカちゃんがききょうに見えてくるというか、もうウイカちゃんがききょうです。さっぱりした性格で魅力的。先日、初めてお酒の席でご一緒しましたが、裏でもリアル清少納言。すごく博識でした」

 斉信と自身の性格の相違点も聞いてみた。

「友人といる時は中心になってしゃべりたいタイプ。道長、公任、行成との中で話を回そうとしたり、整理しようとするところは似ているかもしれません。結構、物事に対して好きなら好きと言うのも似ている感じです。願い事に対するアプローチがまっすぐストレートな感じは斉信ですね。結構、言霊にしがち。願い事を口に出すのはそっくりかもしれません」

 ききょうの胸元に紅葉の葉を差し入れるシーンはSNSなどで話題になった。

「リハーサルでは全然うまくいかず、リハ用の葉はボロボロになりました。本番も難しくて、ウイカちゃんが気にせずにやってくださいと言ってくれて助かりました。反響があって、千鳥のノブさんは『光る君へ』にはまっていて『おもろいよな』。清少納言とのやり取りに『ええな』と。相方の川島は『めっちゃ似合ってるじゃん。平家』と言っていました。川島は僕が平家をやっていると思っています(笑)」

視聴者としてもドラマを満喫「キュンキュンきています」

 斉信を演じる上で大切にしていることは何だろう。

「品格です。平安貴族ですから。リアル貴族の品格は一番気を付けています。所作、言い回し、佇まいは意識しています」

 エリート感を出すために準備したことはあるだろうか。

「僕は勉強ができない方でしたが、人にはそうは思われていなくて自分の中にちょっとだけ残っていたインテリジェンスが出てくれたのかなと思います。インテリジェンスに関して役作りはありません。黙っていたら頭良さそうだよねと言われていましたから(笑)」

 演じる上で難しいのはどういうことか。

「左足で上り下がりする所作があるんです。必ず左足でという貴族特有の所作に苦労しました。平安貴族を演じることがこんなにも難しいのかと思いました。身長が高い人はかぶりものが引っかかったり、ずれるので自分の身長をプラスし、考えて行動しないとなりません。衣装を脱いだ時の解放感のみんなの笑顔を皆さんに見せてやりたいです」

 大石静さんの脚本についてはどう感じているのだろう。

「毎回、僕も視聴者の一人としてキュンキュンきています。ドロドロした政治の渦中にいる大人たちの怖さ、悪い人たちの描き方もいい意味でたまらない悪さ。そして将来、まひろは物書きをするので、何か裏を取っているわけではないですが、読んでいると大石先生自らをまひろに重ね合わせているのかなと感じます。だからすごく感動しています。物語を書く人の心理状態…大石先生の姿とまひろが重なる部分がすごくあります」

 花山院の牛車に伊周と隆家が矢を放ったことに端を発した長徳の変。斉信も大きく関わっていく。どういう思いで演じたのか。

「最初は意図していない出来事でビックリから入りましたが、そこでの斉信の料理の仕方、アドリブ力、出世欲に紐づいた計画性は演じる自分でも恐ろしかったですね。矢が放たれた後の流れは斉信が結構描いたと思うんです。焦っているふりをした冷静な斉信。道長、これいけるぞ、という感覚でしたね」

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