撮影時の事故後に虚偽報告、MBSアナが『せやねん』冒頭で謝罪「視聴者の皆様の信頼を失わないよう」

9日放送のMBSテレビ『せやねん!』(土曜午前9時25分)の冒頭で、スタッフが負傷した同番組の遊漁船ロケで有効な船舶検査証書を持っていなかったことが判明し、海上保安庁の聞き取りにも虚偽報告をしていた件を謝罪した。

MBSテレビ【写真:ENCOUNT編集部】
MBSテレビ【写真:ENCOUNT編集部】

撮影時にスタッフが怪我→担当ディレクターが海上保安庁に虚偽の報告

 9日放送のMBSテレビ『せやねん!』(土曜午前9時25分)の冒頭で、スタッフが負傷した同番組の遊漁船ロケで有効な船舶検査証書を持っていなかったことが判明し、海上保安庁の聞き取りにも虚偽報告をしていた件を謝罪した。

 いつものにぎやかなスタートは後回しされた。番組レギュラーで、進行を担当する同局の山中真アナウンサーが1人で画面に登場。経緯を説明した後、「けがをされた方とご家族、関係各位に心よりお詫び申し上げます。視聴者の皆様の信頼を失わないよう今後はより安全に配慮した番組作りを行ってまいります」と謝罪した。

 同局は6日に公式サイトで「当社番組『せやねん!』ロケ時のスタッフ負傷事故と海上保安庁への虚偽の報告について」と題した文書を発表。2月27日午後、『せやねん!』のワンコーナー『スーパー新鮮』のロケを和歌山・串本町で実施。遊漁船で沖合に出たところ、高波を受けて船が大きく揺れ、撮影担当の40代スタッフが腰を強く打ち、病院で全治2か月の「第2腰椎圧迫骨折」と診断された。その後、海上保安庁が事故原因などについて捜査をしたが、その過程で、この遊漁船が有効な船舶検査証書を持っていないことなどが判明。また、MBS社員の担当ディレクターが、事故直後に行われた海上保安庁の現場での聞き取りに対し、「乗船人数を偽って報告をしていたことが分かった」と説明した。

 同局は6日にニュース番組などでこの事実と経緯を報道し、「社員は『船長から聞いていた定員をオーバーしていたことに気付き放送できなくなると思った』などと話しています」と伝えた。

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