東野幸治、鳥山明さんとダウンタウンを重ね追悼「先生の登場でジャンプが変わった」

タレント・東野幸治が8日深夜、ABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』(金曜深夜1時)に出演。1日に急性硬膜下血腫のため68歳で死去したことがわかった『Dr.スランプ』などで知られる漫画家の鳥山明さんについてコメントした。

東野幸治【写真:ENCOUNT編集部】
東野幸治【写真:ENCOUNT編集部】

中1で出会った『Dr.スランプ』「今思えばホントに斬新」

 タレント・東野幸治が8日深夜、ABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』(金曜深夜1時)に出演。1日に急性硬膜下血腫のため68歳で死去したことがわかった『Dr.スランプ』などで知られる漫画家の鳥山明さんについてコメントした。

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 東野は、訃報について「ショッキングというかびっくりというか」と驚いたことを明かした。「世代的に鳥山明先生の作品とか、好きなキャラクターとか分かれると思うんですけど、僕は56歳、今年57歳になるのかな。だから『少年ジャンプ』に初めてDr.スランプが載ったときの衝撃がいまだに忘れられへんのですけど」と告白。「本当にキャラクターデザインとか機械とか、今思えばベタやけど、ス-パーマンを『梅干し食べてスッパマン』とか、中1ぐらいのときにメチャクチャ面白いし。ニコチャン大王とかも『地球を征服する』って言うて(頭にお尻があって、その上に鼻がある)ケツの大王で、おならしたら臭いとか、そういうそれぞれのキャラクターも立つし、使ってるメカや乗りもんとかも今思えばホントに斬新というか」と先見性に感心した。

「それまでの少年ジャンプ読んでたんですけど、『男一匹ガキ大将』とか『朝太郎伝』とか不良漫画が多かった」といい、「よくM-1グランプリのナレーションのあおりで『ダウンタウン以降』とか『ダウンタウン前』という言い方しますけど、少年ジャンプって鳥山先生の登場で(変わった)」とお笑い界を例にあげて称賛。

「それまで少年チャンピオンが当時、一番売れてたんですよ。『がきデカ』『マカロニほうれん荘』とかギャグ漫画もあり、『ドカベン』野球漫画もあったり、ボリュームたっぷりなんですけど。それまでジャンプも硬派路線でやっててんけど、鳥山先生の登場によって、『Dr.スランプ』の登場によって、いろいろ『キン肉マン』『北斗の拳』とか『スラムダンク』とか(出てきた)。さかのぼっていったらね、『幽遊白書』であったりとか『きまぐれオレンジロード』『シティーハンター』とか『ブラック・エンジェルズ』とか、それからもう圧倒的部数で。一番全盛期は確かね、毎日新聞の発行部数を上回ったはずなんですよ、少年ジャンプが。それ(飛躍)の第一歩というか、第一作がDr.スランプで始まって行って。人気・流行語になってグッズもたくさん売れて大成功で、その後少しして、『ドラゴンボール』が始まって」と『ジャンプ』を黄金時代に導いた輝かしい功績に敬意を表した。

 さらに、「あとドラクエ(ドラゴンクエスト)でしょう。ドラクエのキャラクターデザインを鳥山先生はすべてやってるっていう。(Dr.スランプとドラゴンボールと)ほぼこの3つ。偶然ですけど、去年の年末、『SAND LAND』っていう砂の国の映画をたまたま初めて、時間が空いたときに『ちゃんと見てみよう』と思って見たら、相変わらずデザインかっこいい乗りもんとか武器とかキャラクターやなと思って。それももちろんヒットしましたけど」と語り、鳥山さんの死は「世界的な損失もあります」と悼んだ。

 鳥山さん自身については「最後までデビュー当時の写真はありますけど、ずーっと作者のところはガス除けマスクしたようなデザインの似顔絵写真に終始してて、ずーっと名古屋に住んでらっしゃったっていうことしかわからないから。前に出て行く漫画家さんもたくさんいるけど、逆にいうと全く出てこない方で」と印象を話した。

 また、東野は「唯一の自慢」として、名古屋出身の妻が第1子を出産した病院と、鳥山さんの夫人が出産した病院が同じと誇らしそうに明かしていた。

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