私立恵比寿中学の“革命児”桜木心菜 仲間から「大胆不敵で魅力的」「鋭く先を見つめるタイプ」の声

結成15周年を迎えたアイドルグループ・私立恵比寿中学が、2月28日に10人体制になって初のアルバム『indigo hour』をリリースした。昨今、同グループは楽曲の良さを表す「楽曲派アイドル」と呼ばれ、本格的なラップからしっとりとした大人のポップスまで、同作にはそれ感じさせる10曲が収録されている。彼女たちの作品に懸けた思いとは。安本彩花、小林歌穂、桜木心菜、風見和香の4人に話を聞いた。

私立恵比寿中学(左から安本彩花、小林歌穂、桜木心菜、風見和香)【写真:北野翔也】
私立恵比寿中学(左から安本彩花、小林歌穂、桜木心菜、風見和香)【写真:北野翔也】

安本彩花、小林歌穂、桜木心菜、風見和香インタビュー・前編

 結成15周年を迎えたアイドルグループ・私立恵比寿中学が、2月28日に10人体制になって初のアルバム『indigo hour』をリリースした。昨今、同グループは楽曲の良さを表す「楽曲派アイドル」と呼ばれ、本格的なラップからしっとりとした大人のポップスまで、同作にはそれ感じさせる10曲が収録されている。彼女たちの作品に懸けた思いとは。安本彩花、小林歌穂、桜木心菜、風見和香の4人に話を聞いた。(取材・文=福嶋剛)

――結成から15周年を迎えました。

安本(彩花)「初めは『キレがないダンス、不安定な歌唱力の永遠に中学生』というテーマでやってきましたけど、歴史を重ねてコンセプトも変わり、今はみなさんに『楽曲派の私立恵比寿中学』って言っていただけるくらい素敵な楽曲に恵まれたグループになりました」

――私立恵比寿中学で15年目を迎えた安本さんの印象は。

小林(歌穂)「彩ちゃんは出会った時から『いじられキャラ』というか、今も変わらずみんなを明るくしてくれる存在です。ブレない心を持っているし、その芯が年々太くなっているカッコいい先輩です」

桜木(心菜)「彩ちゃんは私たち低学年メンバー5人の輪の中にもどんどん入ってきてくれて自分からボケてくれる『いじられキャラ』です。反対に歌やライブはめっちゃ熱くて、レッスンの時なんかいろんなアイデアを持っていて、すごく尊敬しています」

風見(和香)「私も全身でライブを楽しんでいる彩ちゃんに憧れます。隣で並びながら歌っていると、踊りがカッコよくてつい横目で見てしまいます。後輩が分からないことはすぐに教えてくれる優しいお姉さんです」

――小林さんは私立恵比寿中学に転入して10年目を迎えました。

小林「あっという間の10年です。もともと同じ事務所の妹グループにいたので、憧れの私立恵比寿中学に入った時は本当にうれしかったです。お姉さんメンバーも先輩感を出す人がいなくて、とっても優しくて、そんな親しみやすさが私立恵比寿中学の魅力だと思います」

安本「歌穂ちゃんはすごく温かい雰囲気を持ったムードメーカーです。私のポンコツなMCにも優しいツッコミを入れてくれたり、メンバーの中でも一番安定感があって、高学年メンバーと低学年メンバーをつなげてくれる存在です」

――バンドで言ったら、ドラマーでしょうか。

安本「そうです! 安定した私立恵比寿中学のリズムを刻んでくれる人」

小林「じゃあ、これから『私立恵比寿中学のドラム』って言わせていただきます(笑)」

全員「(笑)」

桜木「私が入ったばかりの時にメイク室で隣になって、歌穂ちゃんに『初めまして』のあいさつをしようと思ったら、いきなり変顔をしてきたんです(笑)。その瞬間、私の中では『面白いお姉さん決定』でした。お茶目なパイセンです」

風見「私と歌穂ちゃんは『餃子好き』という共通点があって、よく一緒に餃子を食べに行きます。この前も緒に餃子を食べに行きました」

小林「和香と私の間では『餃子姉妹』って呼んでます(笑)」

風見「ぜひ、ライブ中の歌穂ちゃんの表情に注目してほしいです。しっとりした曲、かわいい曲、元気な曲とか歌穂ちゃんの表情が曲に合わせてガラッと変わるんです。ファンのみなさんは分かっている人も多いかもしれませんが、ライブ中、ずっと歌穂ちゃんを見ていると『何種類あるんだ』っていうくらいの表情を持っていて、私もお手本にしています」

新たな私立恵比寿中学の一面が見せられたアルバムが完成【写真:北野翔也】
新たな私立恵比寿中学の一面が見せられたアルバムが完成【写真:北野翔也】

風見和香は「天性のアイドル性を持った子」

――桜木さんと風見さん、小久保柚乃さんは3年前に新メンバーとして転入しました。

桜木「私立恵比寿中学に入った時は高学年メンバーと年齢差が離れていて、『私はでどんなポジションでやっていったら良いのかな』って迷った時期もありました。去年、低学年メンバー5人(桜木、小久保、風見、桜井えま、仲村悠菜)だけで『武者修行フリーライブ』を行った時、5人の中で一番年上の私がまとめ役をやりました。その経験が大きくて、高学年メンバーにも積極的に意見を言えるようになりました」

小林「心菜は私立恵比寿中学にもいなかったタイプで、最初は負けん気の強さを武器に構えていたところもありました。でも、ふたを開けてみるとめちゃめちゃ天然で抜けてるところもあって、そこがとってもかわいい。反対に怖いもの知らずなので、度胸もあるし、心菜だから許される大胆不敵な一面もあってすごく魅力的な子です」

安本「私立恵比寿中学のメンバーって、ふわっとした子が多いんですけど、心菜は誰よりも鋭く先を見つめるタイプだなって思います。私たちが新しいことにチャレンジするきっかけをくれたメンバーですし、これからも革命児として暴れてほしいです」

風見「心菜とは同期なんですが、頼りがいのあるお姉さんみたいな存在ですし、ライバル同士でもあります。私はダンスが得意ではないので、心菜のセクシーなダンスや体のラインの見せ方を見て『もっと、私らしい個性を出していこう』って思わせてくれる人です」

桜木「和香は、ライバルでもあるけど一番心の支えになっているメンバーです。体調を崩したらすぐにLINEをくれるし、ダンスで分からないところを質問してきたら、次の日にはそれがちゃんとできているので、人が見ていないところで一生懸命努力を重ねているんです」

小林「3人の中で一番ガッツがあるメンバーが和香だと思います。入った時から、『食らいついていこう』っていう姿勢が表に出ていて、真面目すぎるくらい真っすぐなキャラです。なので、ちょっと心配になることもあるんですが、心菜と和香はすごく良い関係の2人だなって思います」

安本「和香はリハーサルの時はちょっと不安そうな一面を見せたりします。なのにステージに上がると、最初から最後までずっとキラキラ輝いていて、『天性のアイドル性を持った子だな』って感じました」

桜木「ものすごく集中力がある子で、ステージを降りたあともキラキラしているのに『なんか今日は集中力が途切れちゃった』って和香が言った瞬間、みんな『え? どこが?』って(笑)」

全員:(笑)

――10人体制になって初めてのアルバムが完成しました。

安本「私たちが一番大切にしているのは、『作品を通して何を伝えたいのか』という明確なメッセージ性です。今回はメンバーの年齢差を超えて私立恵比寿中学の『永遠の青春』を作品で表現しようと、日の出前と日の入りの美しい空にたとえて『indigo hour』というタイトルにしました。『楽曲派』と呼ばれる私立恵比寿中学の良さも大切にいろいろと模索しながらチャレンジしたアルバムです」

小林「新たな私たちの一面が見せられたアルバムができたと思います。変化を恐れずに進んできた私たちだからこそ、新しい可能性が広がる1枚になったと感じています」

桜木「転入したばかりの3年前には、きっと歌えなかったような大人っぽい曲もあって、私自身の成長も確かめられるアルバムになりました」

風見「歌を大切に10人の気持ちが1つになるようにレコ―ディングしたので今までとは違うニュアンスの歌い方とか表情を意識しながら頑張りました」

――「青春」と言えば、恥ずかしい思い出もあったかと思います。そこで最後に「最近あった恥ずかしい話」を教えてください。

風見「この前、高校の体育の授業でバスケットボールをやりました。運動は得意なのでカッコいいところを見せようと、わざと離れたところから3ポイントシュートを狙ったんです。でも、全部外れちゃって、めちゃくちゃカッコ悪いところを見せてしまいました。私ってつい調子に乗っちゃうんですよ(笑)」

桜木「私も学校の体育祭で綱引きの大会に参加したんですが、クラスのみんなは陽キャ(陽気なキャラクター)で気の強い子が集まっているので、最初ちょっとズルをして先に少し引っ張ったら先生にバレちゃいました。仕切り直しで真面目にやった瞬間、うちのクラスはみんなコケちゃって(笑)。『超恥ずかしい』ってみんなで笑っちゃいました」

小林「今まで何でもお母さんにやってもらったので、『そろそろ、一人でやらないと』と思って23歳になって初めて飛行機や新幹線のチケットを買ってみました。でも、やり方が全然分からなくて今頃、恥ずかしさを味わっています(笑)」

安本「この前、メンバーの中山莉子ちゃんと韓国旅行に行って、お目当てのタッカンマリのお店に入りました。そこでお酒を頼んだら、『How old are You』(何歳ですか?)と店員さんに英語で質問されて、私たちはテンパってしまい、『お酒をいくつ持ってきますか?』と聞き間違えて、『ツー(2)』って返しちゃったんです。そしたら、隣のテーブルに座っていた知らない女の子が笑顔で翻訳機から『何歳ですか?』って音声を流してくれました。もう、2人で顔を真っ赤にしながら、めちゃくちゃ恥ずかしい思いをしちゃいました。『やっぱり、私たちって永遠の中学生だな』って」

□私立恵比寿中学 2009年8月結成。グループの活動コンセプトは、「永遠に中学生」。12年5月リリースのシングル『仮契約のシンデレラ』でメジャーデビュー。以来、全てのシングルがオリコントップ10入り。13年、初のアリーナ単独公演をさいたまスーパーアリーナで開催。同アリーナでの日本人アーティスト史上デビュー最速記録(当時)を打ち立てた。22年から10人体制。

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