『桃色つるべ』約9年の放送に幕 半年ぶり復活も…鶴瓶「ラストで悲しくないの珍しい」

2021年3月のレギュラー放送終了後、不定期で放送されてきた落語家の笑福亭鶴瓶と、アイドルグループ・ももいろクローバーZ(百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、佐々木彩夏)によるカンテレ系トークバラエティー番組『桃色つるべ~お次の方、どうぞ~』が、2月25日、3月3日の放送をもって終了することが24日、発表された。

『桃色つるべ~お次の方、どうぞ~』の放送終了が発表【写真:(C)カンテレ】
『桃色つるべ~お次の方、どうぞ~』の放送終了が発表【写真:(C)カンテレ】

サバンナ、ハリウッドザコシショウらがゲスト出演

 2021年3月のレギュラー放送終了後、不定期で放送されてきた落語家の笑福亭鶴瓶と、アイドルグループ・ももいろクローバーZ(百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、佐々木彩夏)によるカンテレ系トークバラエティー番組『桃色つるべ~お次の方、どうぞ~』が、2月25日、3月3日の放送をもって終了することが24日、発表された。

 それぞれ深夜0時30分から2週にわたって放送される同番組。25日の放送回では、お笑いコンビのサバンナが7年ぶりに登場。高橋茂雄は、趣味が仕事に直結することが増えたといい、中でも20年以上前から好きだったと語る“サウナ”に関しては、昨今のサウナブームもあってオファーが急増中。そんなサウナが出会いのきっかけとなり、2022年には俳優・清水みさとと結婚。新婚旅行もサウナ発祥の地といわれる北欧・フィンランドに行くなど、夫婦で“サ活”を満喫しているそう。

 すると、以前番組ロケでフィンランドのサウナに入ったことがある鶴瓶から、その時に起こった危なすぎるエピソードが飛び出す。そして百田からは、高橋も知らなかった妻・清水と百田の“意外な縁”が明かされる。

 一方の八木真澄は、昨年ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得し、NHKの番組で“新NISA”の解説をするなど、高橋とは別方面で才能を発揮。また、現在約6000人の芸人が所属するといわれる吉本において、“吉本の営業王”と呼ばれるほど、全国各地の営業に引っ張りだこ。“NGなし”という八木がこれまで経験した“珍営業”の話題では、八木のおおらかすぎる人柄ゆえのエピソードが語られる。

 そして今年コンビ結成30周年を迎えた2人が、お互い不満に思っていることをぶっちゃけ。高橋は、“八木の荷物が大きすぎること”が不満だといい、スタジオに実物が登場。「日帰り用です」と八木は言うが、そうは思えないサイズの荷物に一同あ然となる。

 3月3日の放送では、“R-1グランプリ直前SP”と題し、2016年大会優勝のハリウッドザコシショウ、22年大会優勝のお見送り芸人しんいち、16年大会から5大会連続で決勝に進出したおいでやす小田が登場。12回目の出場で優勝を果たしたザコシショウは、「ステージに上がった1歩、2歩でその日の空気が分かる」と、R-1会場の独特の緊張感を告白。しんいちは「この人の助言で優勝できた」と、事務所の先輩であるサンドウィッチマンの冨澤たけしとの秘話を語る。

 小田は、前回のR-1直前SP(23年2月26日放送)にも出演。優勝していないのにゲストに呼ばれたことを、再びももクロにいじられる。そんな小田は、21年大会から設けられた芸歴制限で過去3大会に出場できず、2023年大会では準決勝の審査員を担当。しかし今年その制限が撤廃され、再び出場可能になったことについて悲喜こもごもな心境を語る。

 21年大会から審査員を務めているザコシショウは、昨年末にテレビの深夜放送枠を自腹で購入。制作費も全て出し、後輩芸人たちを誘って番組を制作するなど、破天荒に見えて実はクリエイティブなネタ作りの裏側が明らかに。また、プライベートでは双子の娘を持つパパの顔ものぞかせる。そして、「優勝前日までバイトしていた」と話すしんいちは、優勝後の環境の変化について語るが、ある日週刊誌の記者に直撃された際のエピソードにももクロはドン引き。その後も次々飛び出すゲスい話に、とうとう鶴瓶も「お前、親おるんか?」とガチめの苦言を呈する事態に。スタジオ一同があきれ返ったしんいちの私生活とは。

最後の収録に高城れには「最後だけど悲しくなく、楽しかった」

 以下、最後の収録を終えた鶴瓶とももいろクローバーのコメント全文。

――久しぶりの収録はいかがでしたか。

鶴瓶「楽しいよね。気張らんでええし」

玉井「ほんと自然体で、芸人さんだからといってお笑いの話だけじゃなくて、ご家族の話だったり、プライベートの話をしてくださるのは、やっぱり楽しいなって改めて思いました。他の番組でゲストの方と会うよりも、じっくりと深いお話ができるっていうのがこの番組の良いところだったので、たくさんいろんなお話聞けて嬉しかったです」

――サバンナさんは、お2人そろってじっくりお話する機会も最近ではあまりないかと思うんですが、今回のお話はいかがでしたか。

百田「八木さん…(笑)」

鶴瓶「八木がもう強烈やったな!」

佐々木「前回も荷物が多いってお話は聞いてたんですけど、7年越しに聞いてもおもしろい方でした(笑)」

鶴瓶「高橋は幸せそうやったね。夏菜子は(高橋の妻と)知り合いやったんよね?」

百田「そうなんですよ! なので今回初めてその話ができてよかったです」

――もう1組はR-1芸人の皆さんでしたが、印象的なお話はありましたか。

ももクロ「しんいちさん(笑)」

鶴瓶「しんいちはもう出てないことにしよう」(一同爆笑)

玉井「モザイクです(笑)。でも、ネタをテレビで拝見することはあっても、お一方ずつ喋るってなかなかなかったりするので、ハリウッドザコシショウさんのトーク番組はなかなか見られないと思います(笑)」

百田「ないよねー!」

鶴瓶「ザコがホンマ真面目やったな!」

玉井「すごい素敵な人柄だっていうのが伝わってきました」

鶴瓶「風邪ひけへんのかなって心配になったね」(一同笑)

玉井「小田さんは“おいでやすこが”としても来てくださったり、結構番組にいらしてくださってて、3人がすごい仲良いのが伝わってきました。チーム感があってね!」

百田「世代は違うけど、皆さんホントに仲良さそうだった!」

――今回が最後の『桃色つるべ』となります。見どころをお願いいたします!

鶴瓶「サバンナなんかはもうあんまり2人で出ることはないんでね、2人の良さみたいなものが出てたらいいなと思ってるのと、ピン芸人は実はあんだけ仲良いんだっていうのが分かるんで、そこはぜひ見ていただきたいですね。で、正直に言ってますけどね、ホンマにしんいち嫌いです」(一同爆笑)

玉井「ないない! 鶴瓶さんがここまで言うことないよ!(笑)」

鶴瓶「アレぐらい言うたったほうが、(テレビを)見てる人間は『そこまで言うたらんでいいのに』ってなるから(笑)

玉井「なるほど(笑)」

百田「収録現場がすごく和気あいあいとしていて、今日も楽しかったので、この楽しさがそのまま見てる方にも伝わるんじゃないかなと思います」

玉井「今回で最後なんですけど、いつもと変わらず『桃色つるべ』のいい意味でリラックスした空間だったり、今テレビでは聞けないようなお話とか、その方の人間性っていうのが伝わりますし、今回のゲストの方々ホントに素敵な方ばかりだったのでぜひ見ていただいて、いつものテレビで見てる一面と違う部分を、この番組を通して感じていただけたらいいなと思います!」

佐々木「最後の収録ということで寂しい気持ちもあったんですけど、そこにとらわれすぎず、楽しくできてよかったなと思います。衣装とかも最初から変わってないので、この衣装着ると昔の気持ちに戻るというか。半年ぶりの収録だったんですけど、そんな気持ちにならない、いつもの感じで収録できたかなと思います」

鶴瓶「(番組が開始した2015年は)あーりん(佐々木)なんか10代やったもんな」

佐々木「高校生でしたね!」

鶴瓶「みんなしっかりしたよ。れにだけや(笑)」

高城「なーんでー!(笑)ホントにもうカメラが回ってること忘れちゃうぐらい、特に今日はお2組とも芸人さんだったっていうのもあって、笑いが絶えない収録だったなって思いますし、もちろん寂しい気持ちもあるんですけど、また何か違う形で鶴瓶さんとご一緒できたらなって思います。最後だけど悲しくなく、楽しかったっていうのがよかったなって」

鶴瓶「珍しいよね、ラストで悲しくないの」

佐々木「『ダイジェストで振り返るとかやらないんだ!?』って思ったもん(笑)」

鶴瓶「この番組らしいよ」

百田「でもすぐ会えますもんね、きっと」

高城「たしかに!」

鶴瓶「あぁ~そやな」

高城「そういう雰囲気がそのまま伝わればいいなと思いますし、鶴瓶さんの見たことない一面が(笑)たくさん今日はあったので、楽しんでいただけたらいいなと思います!」

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