長谷川博己、7年ぶりTBS日曜劇場で主演 ダークな弁護士役に「ドラマで描いてよいのか心配」

俳優の長谷川博己が、4月期のTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』(日曜午後9時)で主演を務めることが2日に発表された。7年ぶりとなる日曜劇場で再び主演を務める。

長谷川博己がTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』で主演を務める【写真:(C)TBS】
長谷川博己がTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』で主演を務める【写真:(C)TBS】

前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメント

 俳優の長谷川博己が、4月期のTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』(日曜午後9時)で主演を務めることが2日に発表された。7年ぶりとなる日曜劇場で再び主演を務める。

 本作は、「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川演じるアンチヒーローを通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける。スピーディーな展開で次々に常識がくつがえされていく。日常のほんの少しのきっかけ、たとえば「電車に一本乗り遅れてしまった」「朝忘れ物をして取りに帰った」、たったそれだけのことで、正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメントだ。

 長谷川は、主人公であるアンチな弁護士を演じる。NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』や連続テレビ小説『まんぷく』でも高い表現力が話題となった長谷川が日曜劇場へ出演するのは、2017年放送の『小さな巨人』で主演を務めて以来。7年ぶりとなる日曜劇場で再び主演を務める。

 日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われている。長谷川演じる弁護士は、残り0.1%に隠された「無罪の証拠」を探し、依頼人を救う救世主のような人間ではない。たとえ、犯罪者である証拠が100%そろっていても無罪を勝ち取る、「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士。ヒーローとは言いがたい、限りなくダークで危険な人物だ。

 以下は、キャストとスタッフのコメント。

◯長谷川博己

「7年ぶりに日曜劇場に出演させていただくことになりました。今回は、日本の司法組織が舞台となる完全オリジナルストーリーです。法治国家である日本において、やはり法がすべてなのでしょうか? いろいろな公判を傍聴(ぼうちょう)、取材させていただき、果たして、何が正義で何が悪なのか、自分自身もよくわからなくなってきました。正直、ドラマでここまでのことを描いてよいのか心配になるくらいですが、とにかく視聴者の皆様に楽しんでいただけますようスタッフ・キャスト一丸となっていどむ所存です。お楽しみに」

◯プロデューサー・飯田和孝

「正しいことが正義なのか、間違ったことが悪なのか、そんなことを思ったときに、ふと考えることがあります。『自分の大切な人が危篤(きとく)状態になって、車で向かっているときに、スピード違反で警察に捕まってしまう。そのとき自分は、警察を振り切ってでも大切な人のところに急ぐのか、警察は死を前に泣き叫んでいる僕を見たらどう思うのか、その取り締まりが万が一、度を過ぎたものだとしたら……』。いつも結論には達しないのですが、一つだけ確かなことは、自分が動く“理由”や判断の“物差し”は、自分にとって大事なモノや大切な人が大きく関わっているということです。おそらく誰しもが同じではないでしょうか。

 このドラマの主人公は、ヒーローとは到底言いがたいアンチヒーローな弁護士です。所詮人間が作り上げた“法律”というルールを、彼がどう使い、どう利用していくのか。どんなアンチなエンターテインメントになっているのか、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。そして、見てくださる方が、少しでも自分にとって大切な何かを思うきっかけになってくれたらと願っています」

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