『セクシー田中さん』原作者の訃報を受け、元放送作家「脚本家への誹謗中傷は絶対にやめてください」
元放送作家の長谷川良品氏が29日、Xを更新し、日本テレビ系連続ドラマ『セクシー田中さん』(昨年10月期放送)の原作者・芦原妃名子さんの訃報に関連して「脚本家への誹謗中傷は絶対にやめてください」と呼びかけた。
バラエティー番組を担当してきた長谷川良品氏
元放送作家の長谷川良品氏が29日、Xを更新し、日本テレビ系連続ドラマ『セクシー田中さん』(昨年10月期放送)の原作者・芦原妃名子さんの訃報に関連して「脚本家への誹謗中傷は絶対にやめてください」と呼びかけた。
「ドラマ化=『マスへの伝達をエクスキューズにテレビサイズに陳腐化』というテレビの都合に過ぎない改悪が起こる事は往々にしてある。結局その根底には原作への敬意に欠ける『ドラマ化してやる』という思い上がりがある」
その後の投稿では、「そもそもプロデューサー及び局や出版社は、両者の疑心暗鬼を肥大させるような拙い伝言ゲームで『原作者』と『脚本家』の対立軸を避ける、というのも大きな仕事なんですよ」と伝え、「それができなかったというのが最大の罪。脚本家への誹謗中傷は絶対にやめてください」と呼びかけた。
長谷川氏は元放送作家で、フジテレビ系『笑っていいとも!』の他、ダウンタウンらが出演する吉本興業系のバラエティー番組などを多数担当してきた。
漫画家の芦原さんは、同作の脚本をめぐって日本テレビ側との折り合いがつかず、自らが9・10話の脚本を書くことになった経緯をブログとXで説明していた。発言は話題を呼んだが、28日は該当の投稿を削除。「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」とポストしたのが最後となった。
日本テレビは29日、芦原さんの訃報を受け、番組サイトを更新。「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」とコメントした。
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