愛車シルビアが盗難被害→無残な姿で発見 被害者は無念「放心状態」、SNS怒り「許せない」

山へドライブに行き、夜景を見た後に駐車スペースに戻ったら大事な愛車がなくなっていた……。そして、見つかった愛車シルビアはあまりにも無残な姿になっていた。道路をはみ出て斜面に突き刺さったような形で発見されたのだ。車両盗難に遭ったという京都の20代男性会社員に被害状況を聞いた。

愛車シルビアが無残な形で発見された【写真:男性提供】
愛車シルビアが無残な形で発見された【写真:男性提供】

SNSで「大勢の見ず知らずの方にまで励ましていただき、気持ち的にはすごく救われました」

 山へドライブに行き、夜景を見た後に駐車スペースに戻ったら大事な愛車がなくなっていた……。そして、見つかった愛車シルビアはあまりにも無残な姿になっていた。道路をはみ出て斜面に突き刺さったような形で発見されたのだ。車両盗難に遭ったという京都の20代男性会社員に被害状況を聞いた。

軽トラからセンチュリー、バイクにバギー…大御所タレントの仰天愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 男性が自身のSNSで報告した現場写真。斜面に乗り捨てられたようなシルビア。フロント部分が樹木に突っ込んでいるような状況になっており、捜査員が周囲の状況を調べている。

 一体何が起きたのか。男性は友人と近くの山の展望台に遊びに行った。今年1月5日で、日付が変わった未明ごろのことだ。車を止めることができる山頂の広場にシルビアを置き、20~30分ほど夜景を見ながら友人と話をした。「その後広場に戻った時にはなくなっていました」。驚天動地の出来事で、「当時の心境としては、車両盗難が多いことは認識していましたが、まさか自分が被害者になるとは想像もしていなかったので、盗難直後は放心状態でした」と振り返る。

 車両が発見されたのは、5日の夕方。場所は展望台の山とは別の付近にある山で、山道の途中のエリアだった。普段車が通らなそうな道で、偶然通りがかった付近の住民が市役所に連絡し、その後警察が現場で確認したという流れだ。

 愛車には強い思い入れがある。平成11年(1999年)式で、「もともとシルビアが好きだったのと、友人とサーキットでドリフトをしたかったので3年前に購入しました」。普段は街乗りをしながら、休日にたまにサーキットで走らせ、根強いファンを誇る名車の走行性能を満喫していた。

「ひどすぎる」と怒り続出の生々しい現場写真【写真:男性提供】
「ひどすぎる」と怒り続出の生々しい現場写真【写真:男性提供】

 一方で、防犯面についてはは「セキュリティー関係は何もしていなかったです。鍵もキーレスではなく、鍵穴から直接開けるタイプの鍵でした」とのことだ。

 車愛好家にとっても心の痛む被害状況。ネット上には「見つかってよかったけど、こんな形とは…」「人の大事な車を盗んだ挙句こんな事するなんて」「ひどすぎる」「許せない(怒)」「愛車がこんなんになったら悲しいです。無事修理してなおるといいですね」など、同情や励ましの声が多数上がっている。

 現在警察が当時の詳しい状況などを捜査しており、男性は調査会社にも連絡済みで今後の事後対応に当たっていくという。

 新年から悲劇に見舞われたが、SNSなどに寄せられた多くの声に元気をもらっているといい、「盗まれた車両が手元に戻ってくることが少ないことも理解していたので正直諦めていたのですが、周りの友人や車屋さんがSNSで盗難の件を拡散してくれて、大勢の見ず知らずの方にまで励ましていただき、捜索を手伝ってくれたので、気持ち的にはすごく救われました」と感謝の思いを語る。

 車両盗難は社会問題となっており、自衛には限界がある。社会全体で防犯の強化や犯人検挙に取り組むことが求められている。男性は「犯人に対してはすごく憤りを感じています。セキュリティー面を怠った私にも非があるかと思いますが、大前提として人の車(もの)を盗む犯人が一番悪いことには変わりはないと思うので、今回の僕の件で少しでも防犯意識が高まり、車両盗難が減ってくれたらうれしいです」と話している。

次のページへ (2/2) 【写真】盗まれる前の愛車シルビア
1 2
あなたの“気になる”を教えてください