喜寿迎えた堺正章、元気の秘訣は“スパイダーズ時代の経験”「筋肉、声帯の訓練ができてた」

タレント、歌手、俳優、司会者など、さまざまな分野で活躍する堺正章(77)が6日、都内のブルーノート東京で『堺正章 プレミアム・ライヴ2023』を開催。イベント前、囲み取材に応じ、心境を語った。

囲み取材に登壇した堺正章【写真:ENCOUNT編集部】
囲み取材に登壇した堺正章【写真:ENCOUNT編集部】

ステージ上では「まだ50代」も葛藤「いつか70代の色合いに」

 タレント、歌手、俳優、司会者など、さまざまな分野で活躍する堺正章(77)が6日、都内のブルーノート東京で『堺正章 プレミアム・ライヴ2023』を開催。イベント前、囲み取材に応じ、心境を語った。

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 今年で喜寿を迎えた堺は、16歳でザ・スパイダースに加入し、1965年に『フリフ』でデビュー。ソロ活動に転向してからは『さらば恋人』で日本レコード大賞大衆賞を受賞し、日本を代表するトップ・エンターテイナーとして活躍を続けてきた。

 ブルーノート東京公演は今年で6目となり、5日と6日の2日間に渡って開催。7回忌を迎える故・ムッシュかまやつ氏に敬意を表し、特別なセットリストが用意され、マスコミを前に行ったリハーサルでは、『ヘイボーイ2023』『二十三夜』の2曲を披露した。

 力強い歌声を披露した堺は、元気の秘けつを聞かれ「声が出るのは、スパイダーズ時代に大きいステージをやって、かなりの声を使っていた。そこで筋肉、声帯の訓練ができていたのかな」と笑顔。「いつか歌えなくなる日が来るでしょうけど、こういううちに歌っておかなきゃいけないなと思うくらい、今は滑らかに声が出ております。スパイダーズのステージが今の財産になっているのだと思います」と話した。

「何歳まで歌っていこうと思っている?」と聞かれると、「もうギリギリですよ」と苦笑し、「いくつまで歌えるかというのは、考えている時期ではあります」と回答。マスコミが「あと10年くらいは頑張ってもらいたい」と背中を押したが、「事務所みたいなこと言わないでよ。事務所は絶対に倒れないだろうと思っている。いつか倒れてやるんだ」とジョークを飛ばした。

 10年後の自分については、「87でこうやってはいられないんだろうな。(今の自分は)まだ50代をやっているんです。これが70代のようなステージが上手くできるようになったら、説得力、魅力が出てくると思う」とコメント。「まだ若い時のまんまでやっているので、そろそろ卒業しなきゃいかんなと。若い時にロックンロールをしていた名残りが、まだ僕の中にある。いつか70代の色合いになって行ったらいいんですけど、なかなかそこに行けないのが辛いところですね」と説明した。

「スパイダーズとは、どんな存在?」という質問には、「基礎工事です」と即答。「あの9年間で自分の基礎を作っていった。毎日が練習だった。その中でステージをやっていたので、スパイダーズがなかったら、今のビルは根元から崩れていたかもしれない、という怖さを感じています。だからスパイダーズには感謝しかないです」と思いを明かしていた。

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