指揮者・山脇幸人さん、31歳で死去 10月に凱旋公演…共演者「命ってこんなにも儚い」
指揮者の山脇幸人(やまわき・ゆきと)さんが、今月2日に亡くなっていたことを6日、所属するパシフィック・コンサート・マネジメントが公式サイトで伝えた。31歳だった。死因は記されていない。
マネジメント会社が公式サイトで発表 死因は記されず
指揮者の山脇幸人(やまわき・ゆきと)さんが、今月2日に亡くなっていたことを6日、所属するパシフィック・コンサート・マネジメントが公式サイトで伝えた。31歳だった。死因は記されていない。
「弊社所属の指揮者 山脇幸人は、令和5年11月2日急逝いたしました(享年31歳)。故人が生前賜りました皆様のご厚情に深く感謝いたしますとともに、茲に謹んでお知らせ申し上げます」
山脇さんは宮崎・延岡市出身。東京芸術大音楽学部指揮科卒で指揮法を尾高忠明、下野竜也、山田和樹、ヨルマ・パヌラ、チョン・チユンの各氏に、ピアノを江口玲氏に師事した。そして、ロンドン・クラシカル・ソロイスツ指揮者コンクール第1位、第1回マスタリング・ヨーロピアン・マスターズ国際指揮者コンクール第2位を受賞している。
そんな輝かしいキャリアから「新時代の旗手」として期待され、今年9月16、17日に行われたゲーム音楽のコンサート「刀剣乱舞 宴奏会 近侍曲の調べ~姫路城 世界遺産登録30周年記念~」(兵庫・アクリエひめじ大ホール)を昨年に続いて指揮。10月14日には中部フィルハーモニー交響楽団の延岡公演(延岡総合文化センター大ホール)でタクトを振った。文字通り、故郷に錦を飾った山脇さんは同日、自身のXで凱旋(がいせん)公演を報告。「お世話になりました。たくさんの人に、感謝です。ありがとうございました」とつづっていた。
突然の訃報に関係者の動揺も大きく、同公演のある共演者はXでコメント。「これからが楽しみなマエストロでした。また『チョー最高っす!』って聞きたかったなぁ。早過ぎる」「命ってこんなにも儚いものなんでしょうか」などと記し、故人をしのんだ。