岩井俊二監督、アイナ・ジ・エンドの才能に惚れ惚れ「僕の師匠みたいな感じで尊敬」

元BiSHのアイナ・ジ・エンドと岩井俊二監督が25日、都内で行われた音楽映画『キリエのうた』のティーチイン付き舞台あいさつに登壇した。

舞台あいさつに登場した岩井俊二監督【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登場した岩井俊二監督【写真:ENCOUNT編集部】

アイナ「天才に天才って言われた」

 元BiSHのアイナ・ジ・エンドと岩井俊二監督が25日、都内で行われた音楽映画『キリエのうた』のティーチイン付き舞台あいさつに登壇した。

「監督:岩井俊二×音楽:小林武史」による新たな映画『キリエのうた』は、壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難に翻弄(ほんろう)され、切なくもドラマティックに交錯していく男女4人の人生を描く。

 アイナは主人公のキリエ(路花)を演じた上に、劇中曲6曲を制作したが、アイナが歌う楽曲の中で思い入れのある曲を聞かれた岩井監督は「名曲粒ぞろいなのでどれもこれも素晴らしいんですけど、アイナさんは才能の塊で天才だなと思ったのは『前髪上げたくない』という曲で、“いないいないばあ”(という歌詞に)にすごくきれいなメロディーをつけていて、そこからのサビの展開が“普通はできないでしょ”っていう(笑)。天才だなと」と舌を巻き、アイナは「天才に天才って言われた」とうれしそうな表情を浮かべた。

 続けて、岩井監督は「そんな感じでどの曲も一筋縄ではいかないというか、そこが彼女の持ち味で、詞も独特ですし本当にすごいなと。もう僕の師匠みたいな感じで尊敬しています」と絶賛すると、アイナは「やめてー! それだけはー!」と恐縮し、「私の師匠。岩井俊二さん」と言い返すと、岩井監督は「東京のお父さんじゃないの?」とにっこり。これにアイナは「東京のお父さんです!」と笑顔を見せた。

 また、公開された今だから言えるやらかしエピソードを聞かれると、岩井監督は「最近コロナをやらかして2週間くらいキャンペーン不参加っていう……」と苦笑し、MCから「前の映画でもインフルエンザを」と声をかけられると、「なんで覚えてるんですか?」と目を丸くして会場の笑いを誘い、「『ラストレター』の完成披露舞台あいさつのときにインフルエンザで……。納品直後で免疫力が落ちて、(ウイルスを)いただいちゃうっていう。毎回やらかしてましたね(笑)。そのくらい身も心の作品に捧げているという風に受け取っていただけると」と語った。

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