谷村新司さん死去、アリスメンバーが追悼 復活信じた矢沢透「悲しいというより悔しいんです」

シンガー・ソングライターの谷村新司さんが、今月8日に74歳で亡くなっていたことを受け、アリスのメンバーである堀内孝雄(73)と矢沢透(74)が追悼のコメントを発表した。

谷村新司さんの祭壇の遺影写真
谷村新司さんの祭壇の遺影写真

堀内孝雄「また、いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね」

 シンガー・ソングライターの谷村新司さんが、今月8日に74歳で亡くなっていたことを受け、アリスのメンバーである堀内孝雄(73)と矢沢透(74)が追悼のコメントを発表した。

 堀内は「突然の別れに驚きを隠せません。来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに、とても残念です。僕にとってのチンペイさんは、50年来の親友であり、『アリス』のリーダーであり、そして良きライバルでした」と追悼。

「学生時代に、『プロにならないか?一緒にアリスをやろう』と、誘ってくれたとき、心の底から嬉しかった。チンペイさんが、あの時に誘ってくれなかったら、今の僕はありません。ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした」と思い出を振り返った。

 そして「また、いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね。もうちょっと待っていてね、キンちゃんと、もう少しだけ頑張るね。心からありがとう、安らかに、ご冥福をお祈り申し上げます 堀内孝雄」と結んだ。

 矢沢は「東京に住む僕と大阪に住む谷村と、何の因果か運命の出会いか堀内を紹介され3人アリスとして歩み始めました 時にはいがみ合い、時には抱き合い 幾多の苦難も喜びも共有し、無我夢中で駆け抜けた そして気が付けば51年という長きに渡って谷村と関わるとは…あの日からは想像もしませんでした」と回想した。

 さらに「若さの灰汁も抜け『これからは本当に音楽を楽しんでやっていこうね』と新しいアリスの始まりに胸躍らせていた矢先のことでした。谷村なら大丈夫、谷村ならきっと戻ってくる、根拠のない確信めいたものを感じておりました。でも谷村は戻ってきませんでした! もういないんです。悲しいというより悔しいんです。谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。思い出せば必ず胸にやってきます、どうか谷村を忘れないで下さい。今まで谷村をアリスを応援してくださってありがとうございました」と率直な思いを続けた。

 谷村さんは1948年12月11日生まれ、大阪府出身。65年、高校3年生でアマチュアのフォークトリオ、ロック・キャンディーズを結成。73年に堀内孝雄、矢沢透の3人でアリスとしてデビュー。『今はもうだれも』、『冬の稲妻』、『涙の誓い』、『ジョニーの子守唄』、『チャンピオン』、『狂った果実』などヒット曲を連発。並行してソロ活動も行った。

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