あの、『チェンソーマン』人気曲は映画主題歌と“同時並行”で制作 共演者も驚き「すごいな」

ミュージシャンのあのが13日、都内で行われた映画『鯨の骨』の公開初日舞台あいさつに落合モトキ、大江崇允監督とともに登壇した。同映画の主題歌と、テレビアニメ『チェンソーマン』の第7話エンディングテーマ「ちゅ、多様性。」を「同時並行」で制作していたと明かした。

舞台あいさつに登壇したあの【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇したあの【写真:ENCOUNT編集部】

映画『鯨の骨』公開初日舞台あいさつに出席

 ミュージシャンのあのが13日、都内で行われた映画『鯨の骨』の公開初日舞台あいさつに落合モトキ、大江崇允監督とともに登壇した。同映画の主題歌と、テレビアニメ『チェンソーマン』の第7話エンディングテーマ「ちゅ、多様性。」を「同時並行」で制作していたと明かした。

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 あのは同主題歌の制作にいたった経緯について「『撮影期間中に作ってほしい』と言って頂いたんで、この映画がなかったらできなかった曲にまさになっている。けっこうすごく映画に対してより一層向き合って、作詞作曲させてもらいました。大切な一曲になっています」と話した。

 自身が出演した映画のエンドロールで自曲が流れる気持ちが尋ねられて「う~ん、なんか嬉しかったです。エンドロールでこう、最初のイントロが流れた瞬間とか、すごく痺れました。やっぱ曲作ってるときも、そこのシーンで流れると分かってたから、どういうサウンドにするかもこだわった。やっぱりすごく達成感がありました」と話した。

 さらに、大江監督が「主題歌をもし仮に入れるんだとしたら、『あのさんが作詞作曲して、ご自身で歌っている音楽以外はちょっと入れたくないです』という話はさせてもらいました」と明かした。

 落合は「色んなワードの歌詞が入ってる。『鯨の骨』を完成してから見て、いろんな角度から見て、そういうたくさんのワードだったり曲を書いたと思ったら、軽い言葉で言えないけど、すげーなと思った。すげーことしてるなと思った」とべた褒め。さらに「あのちゃんはね、あれでした。現場で、『チェンソーマン』読んでました」と語った。

 落合に「読んでたよね?」と聞かれて、あのは「なんでそんなこと言うの……」とぼそり。落合は「『チェンソーマン』読んでたから、もしかしたら、(映画の主題歌が)あの曲になっていた可能性がある」と言うと、あのは声に出して笑い、「なんないよ~!」とニッコリ。落合は「あそこで2つの作品の曲を作っていたんだなと思って……すごいな」とあらためて賞賛。あのは「そう。同時並行です」と認めてほほ笑んだ。

 本作は、濱口竜介監督と共同執筆した『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞脚色賞にノミネートされ、配信ドラマ『ガンニバル』の脚本も手がけた大江監督が、ARを題材にリアルとバーチャルが混濁する世界を描くサスペンスフルな意欲作。W主演を、あのと落合モトキが務める。

 結婚間近だった恋人と破局した不眠症の間宮は、マッチングアプリで唯一返信をくれた女子高生と会うが、女子高生は間宮のアパートで自殺してしまう。うろたえて山中に埋めようとするも、気がつけば死体は消えていた。間宮はARアプリ「ミミ」の中で、死んだ女子高生と瓜二つの少女・明日香(あの)を発見する。彼女の痕跡を追いかけるうちに、現実と幻想の境界が曖昧になっていく間宮。いったい明日香とは何者なのか? 明日香は死んだはずの少女と同一人物なのか……?、というストーリーが展開される。

 あのが手がけた主題歌は、現在未配信。12月に発売予定のアルバムに収録予定。

 また「ちゅ、多様性。」は、あののYouTube公式チャンネルで4700万回以上再生され(10月13日現在)、各話異なるアーティストが手がけた『チェンソーマン』のエンディングテーマの中でも随一の人気を誇る。あのは作詞にも携わった。

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