「この1年の間にもジュリー氏を通じて圧力あった」 TBS『報道特集』制作経験者の証言を紹介

TBS系『報道特集』(土曜午後5時30分)が7日、生放送で「ジャニーズとTBSの関係」と題した特集を行った。その中で制作担当者が、「この1年間でもジュリー氏からの圧力があった」と語った証言を紹介した。同事務所の代表取締役社長を辞任した藤島氏は、9月7日の会見で「圧力をかけたことはない」と否定していたが、その発言にも疑念が生じてきた。

TBS【写真:ENCOUNT編集部】
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藤島ジュリー景子氏は9月7日の会見で否定

 TBS系『報道特集』(土曜午後5時30分)が7日、生放送で「ジャニーズとTBSの関係」と題した特集を行った。その中で制作担当者が、「この1年間でもジュリー氏からの圧力があった」と語った証言を紹介した。同事務所の代表取締役社長を辞任した藤島氏は、9月7日の会見で「圧力をかけたことはない」と否定していたが、その発言にも疑念が生じてきた。

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 番組では、TBS社内での証言を次々に紹介した。「圧力はなかった」「『うちの得にならないからこうしてくれ』と言うのが、なぜ圧力なのか」との声があったとする一方で、ジャニーズ事務所からの圧力や事務所への忖度があったとする証言も示した。

「気に入らないことがあるとすぐに『タレントを引き上げる』と言うため、企画がガラッと変わるなど、振り回された感があった」(制作経験者)

「編成のジャニーズ担当の中には、マネジャーからの電話に出るために、夜中に家に帰ってビニール袋に携帯を入れて風呂に入っている人もいた」(制作・編成経験者)

「怒らせたらダメ。この1年の間にも、ジュリー氏を通じてキャスティングをめぐる圧力が番組にあった」(制作経験者)

 さらに「今後、TBSはどうすべきか」を聞いた証言も示した。

「芸能事務所と放送局が一定の距離感を保ち、緊張感のある、そして実力主義のキャスティングが通るような関係者に変わる大きなきかっけになればと願っている」(編成経験者)

「今後はキャスティングは全てオーディション制にするなど抜本的なことをしなければいけない。今回、ジャニーズ事務所がエージェント制になるのは本当に良かった。俳優やタレントの権利を守るため、もっとエージェント制が広がっていくべきだと思う」(編成経験者)

「芸能事務所と放送局が一定の距離を保ち、緊張感のある実力主義にキャスティング通るような関係性に変る大きなきっかけになれば、と願っている」(編成担当者)

「これを機に芸能界の人権について低すぎた意識を高めるべき。誰かを干すとか独禁法違反だし、社会通念からしたらあり得ない。自分でもなぜか分からないが、芸能界は普通の社会から切り離されているという感覚があった。社会通念に照らして人権意識を変えないといけないと思う」(制作経験者)

 その上、番組として、今年3月に英国のBBCがジャニー氏の性加害問題を報じるまで、TBS内で同問題の取材をしてこなかったこと、その理由がジャニーズ事務所とのさまざまな関係性があったことなどを認めた。そして、TBSとしてもジャニーズ事務所との関係について、関係者のヒアリングをしていくことも示した。

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