愛車スープラ盗難→解体→オークション出品 オーナーが悲痛な叫び「犯人見つけたらぶん殴っちゃいそうです」

長年乗った愛車が盗難、そして部品はオークションサイトに出品され……。そんな耐えがたい悲しみに襲われたのが、福島県の男性なめっち(@QQZEZAZe6mM2dqi)さんだ。今年5月、シルバーボディーのトヨタ・スープラ(A80型)がいわき市内で盗難。その後、バラバラにされ、数回にわたりネット上に売りに出された。一向になくならない自動車盗難に、なめっちさんの思いとは。

1999年式トヨタ・スープラ(A80型)【写真:被害者提供】
1999年式トヨタ・スープラ(A80型)【写真:被害者提供】

盗難被害後にまさかの連絡 「ヘッドライトが落札されています」

 長年乗った愛車が盗難、そして部品はオークションサイトに出品され……。そんな耐えがたい悲しみに襲われたのが、福島県の男性なめっち(@QQZEZAZe6mM2dqi)さんだ。今年5月、シルバーボディーのトヨタ・スープラ(A80型)がいわき市内で盗難。その後、バラバラにされ、数回にわたりネット上に売りに出された。一向になくならない自動車盗難に、なめっちさんの思いとは。

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 なめっちさんが1999年式のスープラを盗難されたのは、5月28日だった。

「#盗難されました」

 車の画像とともに投稿された短いつぶやきの中ににじむ、言葉にもしがたい感情。300万円で購入したシルバーメタリックの愛車は、この日の午前4時ごろ、平置きの駐車場からこつ然と姿を消した。

 盗難対策のため、ハンドルロックにエアタグを常備していたが、奏功しなかった。

「エアタグが途中まで探索できましたが、途中で壊されました。警察はその先からの場所が分からないらしいです」

 そして、この話には続きがある。6月上旬、自動車盗難の厳罰化を求める活動を続ける「車両盗難厳罰化にする会」の担当者からツイッター(現X)を通じて、連絡を受けた。

 担当者は「確証がないのでさらせないのですが…」と前置きしながら、オークションサイトについて言及。「盗難品と思われる中古パーツを扱っているアカウントがあります。悪評価コメントを見ると日本語が通じないとのこと。認証前で評価が3桁以下、出品埼玉、被害に遭ったなめっちさんの品と思われるヘッドライトが落札されています」と、状況を共有した。

 寝耳に水のなめっちさんは、すぐにサイトを確認。「超美品」などと紹介されていたヘッドライトは確かにスープラのものだった。

 大きなショックを受けたなめっちさんは、すぐにオークションサイトの運営会社に違反申告のメールを送信。しかし、何度送っても、返事はない。

 その後も、このアカウントから“盗難品”の出品は続いた。

 6月下旬、7月上旬にも愛車から切り離された部品が売りに出されていく。ドア内張り内装セット、フロントフェンダー、フロントボンネット、ダッシュパネル…。そのたびに愛車の悲鳴が聞こえてくるようだった。

「また出しやがって」

 目の前で犯罪行為が行われていても、止めることさえできない。怒りをぶつける場すらなく、途方に暮れる日々が繰り返された。

「知り合いのスープラ乗りと写真撮ったり、キャンプに行ったり…。思い出はいっぱいあります」。どんなに月日を重ねても、楽しかった記憶は生き続けている。盗難されて、行方が分からないほうがまだマシかもしれない。希望を持ち続けることができない現実は、残酷だ。

 今、犯人に言いたいことは。

「犯人見つけたらぶん殴っちゃいそうです」

 拳を震わせ、悲痛な叫びを上げる。

「犯人は見つかったらどうなるか分かっていると思います。盗難は減らないんじゃない。不法滞在の外国人が多いので、しっかり入国管理局も仕事しろって思いますし、ヤードの一斉摘発とかもやってくれよって思います」と、国や関係省庁により一層の対応を求めた。

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