【VIVANT】役所広司が明かす撮影現場の緊張感 堺雅人の熱演で「失敗できないという雰囲気に」
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)の最終回がいよいよ17日に放送される。多くの伏線が残る中、最終回でどのように回収されていくのかに注目が集まっている。そんな物語のキーマンとなっているのが、乃木憂助(堺)の父でテントのリーダーを務めるノゴーン・ベキの存在だ。ベキを演じた役所広司のインタビューが最終回を目前に到着した。
最終回は目前「まだ先を知りたいと思える最終回なのでは」
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)の最終回がいよいよ17日に放送される。多くの伏線が残る中、最終回でどのように回収されていくのかに注目が集まっている。そんな物語のキーマンとなっているのが、乃木憂助(堺)の父でテントのリーダーを務めるノゴーン・ベキの存在だ。ベキを演じた役所広司のインタビューが最終回を目前に到着した。
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『半沢直樹』をはじめ、数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の企画・監督による最新作。堺のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所という全員主役級の日曜劇場史上最も豪華な主要キャストでも話題となっている。さらに、二宮和也、林遣都、高梨臨やモンゴル出身俳優陣、ハリウッド俳優のマーティン・スターらバラエティーに富んだ面々が出演する。
これまでに、謎に包まれていたテントの全貌やベキの生い立ちが明らかとなった。第9話のラストシーンでは、乃木がテントへ別班として潜入していたと明かし、ベキが刀を振りかざす姿が描かれていた。乃木とベキの関係性の行方など数多くの伏線を残して迎える最終回に期待が寄せられている。
壮絶な半生を歩んできたベキを演じた役所のインタビューは下記の通り。
――台本を読まれたとき、どんな印象を受けましたか。
「とても壮大な脚本で、福澤(克雄)監督らしいといいますか。監督は、ラグビーをやられていたせいか、とても力強く不死身な感じがするんですよね。テレビドラマとして、何かを変えようと挑戦している姿勢が見てとれる脚本ですし、そういう思いを込めた監督の原作であり、全員が“ついていこう”と思える作品です」
――その福澤監督とはどんなお話をされましたか。
「『陸王』以来、福澤組に呼んでいただいて、特に今回は“福澤祭”といいますか、今まで福澤さんにお世話になった俳優さんたちが集まって、お祭りを真剣に楽しむという現場なので、緊張感とともに楽しさがあります。監督の人格とリーダーシップが、撮影現場の中で若いスタッフさんを育てていて、僕たち俳優も一緒に育てられています。関わった全員が力をつけていく雰囲気が福澤チームにはとてもあるんです」
――モンゴルでの撮影はいかがでしたか。
「モンゴルのシーンは“CGなのでは?”と間違えてしまうぐらい、壮大なものでしたね。360度どこをとっても、素晴らしい景色と環境で。今回、モンゴル人のスタッフさんも多く参加してくれましたが、僕が中盤にロケに参加する頃には日本チームとモンゴルチームが、とても良いチームワークになっていました」
――息子である乃木憂助役の堺雅人さんと共演された印象はいかがですか。
「以前、CMで共演したときに『いつかドラマでご一緒したいですね』と話していて、それが実現したのがとてもうれしいです。『VIVANT』というドラマの大黒柱ですから、背負っているものも大きいと思いますが、彼はそれにふさわしい俳優さんだと思います。しっかりと根を張っているといいますか、そういう信頼感は、僕たち共演者たちも感じているのではないでしょうか。堺君が毎回テストから本番に向けて、本当に素晴らしい芝居をしているので、周りもそれに引っ張られて緊張しますし、スタッフも失敗できないという雰囲気にもなります。堺君が福澤チームの中でいつも中心にいることがとても理解できます」
――ノコル役の二宮和也さんとの共演秘話を教えてください。
「映画の受賞式であいさつをしたことがある程度でしたが、彼の作品を観て以前から素晴らしい俳優さんだということは知っていました。物語全体の中で、ノコルという役が、どうすればキャラクターとして存在できるのかということを、貪欲に作り上げていく二宮君はさすがだと思いましたね。乃木への嫉妬や、自分の欠点も含めて人間的に表現していて、このドラマは、二宮君演じるノコルも成長している物語だとも言えるのではないかと思います。彼はそこを細かい計算をしながら、ノコルという人間の人生を生きているような気がしますね。待ち時間はのんびりとしゃべっていますが(笑)」
――放送後の反響はいかがでしょうか。
「脚本の仕掛けや、奇想天外な展開、それぞれのキャラクター、そして雄大な景色から始まったので、皆さんが今まで見たテレビとは違うスケールを感じてくれているなという印象です。そして何と言っても予想のつかないストーリーが、大きな吸引力となっていると感じています。僕も視聴者と皆さんと同じ感覚で観ていました」
――いよいよ最終回です。視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
「原作者である福澤監督が、最終回にもいろいろな仕掛けを入れているので、ハラハラドキドキしていただければと思います。冒険の物語の中にも人間ドラマがあり、第1話から積み上げてきたすべてが絡んでくる第10話。余韻が残り、まだ先を知りたいと思える最終回なのではないでしょうか」