日大アメフト部寮に2度目の家宅捜索 複数人が大麻使用の疑い浮上「誠に遺憾であり、捜査に全面的に協力」

日本大は22日、公式サイトで警視庁からアメリカンフットボール部学生寮が2度目の捜索を受けたことに関し、公式サイトでコメントを発表した。

日本大・林真理子理事長【写真:徳原隆元】
日本大・林真理子理事長【写真:徳原隆元】

公式サイトで発表 文科省は「真相究明、問題の検証等を9月15日までに提出」を要求

 日本大は22日、公式サイトで警視庁からアメリカンフットボール部学生寮が2度目の捜索を受けたことに関し、公式サイトでコメントを発表した。

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「現在、詳細については大学として確認中です。このような事態になったことは本学として誠に遺憾であり、本学関係者の皆様、本学のスポーツを応援していただいている皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。容疑が明らかになった場合には、本学として厳正に対処する所存です。薬物の使用の有害性・危険性・反社会性は明らかであり、本学としては引き続き、警察の捜査に全面的に協力し、大学をあげて原因究明と再発防止に向けて全力で取り組んでまいります」

 日大アメフト部に関しては今月5日、3年部員の北畠成文容疑者(21)が覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された。今回は、他の部員にも大麻所持、使用の疑いがあるものとしての家宅捜索で、日大アメフト部の大麻汚染疑惑が強まっていきている。

 日大は8日、東京・九段南の日大本部で林真理子理事長、酒井建夫学長、スポーツ競技部を主管する澤田康広副学長が会見。「薬物使用に複数人の部員が関わっていたと明らかになっていた場合、部の存続というのは」と問われると、澤田副学長が「仮定の話なのでよく分かりませんが、複数、多数の者が関わっていたというのであれば、それを前提に考えなければならないと思っています」と話し、存続可否の検討も視野に入ることを明かしていた。

 一方で北畠容疑者逮捕と同時に発表したアメフト部の無期限活動休止については10日、「再度の協議で同処分を解除する」と公式サイトで発表。理由については「この度の問題は部員1名による薬物単純所持という個人犯罪であり、個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは、競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰することになり、学生の成長を第一に願う教育機関として最善の措置ではないと判断したためです」と説明していた。

 また、日大はこの日、公式サイトで「本日(8月22日)、文部科学省から本学アメリカンフットボール部員が違法薬物所持により逮捕された事件について、真相究明や学校法人の管理運営体制における問題の検証等を9月15日までに同省に提出するように求められました」と発表。その上で「このことを真摯に受け止め、早急に文部科学省に対して報告できるように努めてまいります」と宣言した。

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