【VIVANT】阿部寛、野崎守は「裏もあります」 好演が話題のドラムに「セリフあげたかった(笑)」

俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)。ドラマのワンシーンとは思えぬ大迫力映像の数々やスピーディーな展開で注目を集めている同作の第3話が69分スペシャルで30日に放送される。物語の中でカギを握るキャラクターといえば阿部寛が演じる警視庁公安部の野崎守。そんなキーパーソンを演じる阿部のインタビューが到着した。

ドラマ『VIVANT』に野崎守役で出演する阿部寛【写真:(C)TBS】
ドラマ『VIVANT』に野崎守役で出演する阿部寛【写真:(C)TBS】

二階堂ふみの体当たり演技に仰天「なんだこの女優!」

 俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)。ドラマのワンシーンとは思えぬ大迫力映像の数々やスピーディーな展開で注目を集めている同作の第3話が69分スペシャルで30日に放送される。物語の中でカギを握るキャラクターといえば阿部寛が演じる警視庁公安部の野崎守。そんなキーパーソンを演じる阿部のインタビューが到着した。

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『半沢直樹』をはじめ、数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の企画・監督による最新作。主演の乃木憂助役・堺のほか、阿部、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司という全員主役級の日曜劇場史上最も豪華な主要キャストでも話題となっている。さらに、二宮和也、林遣都、竜星涼、高梨臨やモンゴル出身俳優陣、ハリウッド俳優のマーティン・スターらバラエティーに富んだ面々が出演する。

 放送開始までベールに包まれていたキャスト配役などが徐々に明らかとなった第1話。そして、第2話では、ドラマタイトル『VIVANT』の謎に迫り、今後の展開にさらなる期待が寄せられている。

 阿部のインタビュー内容は下記の通り。

――モンゴルで約2か月間に及ぶ大規模ロケ。現地での思い出深いエピソードを教えてください。

「モンゴルだからこそできたということがたくさんあって。俳優としてその場にいられたことは、本当にうれしかったですね。モンゴルのスタッフさんたちも本当に皆さんプロ意識が高くて。

 一番驚いたのは、僕らを襲ってくるバルカ共和国の警官役のエキストラの方々のトレーニングを見かけたとき、自衛隊員の訓練のように厳しく何時間も練習していたんです。銃を一斉に構える姿勢やタイミングを合わせ、突然の号令にも対応できるまでしつこく練習させられていた。モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました。すべてのスタッフ・キャストがさまざまな準備をしてこの撮影に臨んでいるというのを目の当たりにして、さらにより良いものを作っていかなくてはならないという心構えができました」

――日本ではなかなか体験できないハプニングもあったようですね。

「撮影したモンゴルは、日本の国土の3倍以上の土地に360万人ほどしか住んでいないんです。しかも人口のほぼ大半がウランバートルという大都会に集中していて。ウランバートルに次ぐ第2の都市とされるダルハングランバルでも撮影を行ったんですが、そこはまったくそれとは違い、街という印象でした。今回撮影した数々の場所は、現地の方も知らない土地がたくさんあって、スタッフが迷子になることもざらにありました(笑)」

――第1話でパトカーの上を走り抜けるシーンは圧巻でした。実際の撮影現場はどうなっていたのでしょうか。

「車の上を走るというのはさすがに初めての経験で、女優さんもやるので滑り確認のため、慎重に検証しといてやろうと思っていたら、二階堂さんがフロントガラスの上とかもかまわず乗っかって……『なんだこの女優!』と思いました(笑)。二階堂さんは“先輩を待たせてはいけない”と急いだようですが、そのときはヒヤヒヤしましたね(笑)」

――第2話ではラクダに乗るシーンが印象的でしたが、乗り心地はいかがでしたか。

「突然ラクダで走るシーンになったので、乗りこなせるのか心配だったのですが、乗馬の経験があったおかげで、同じ要領でなんとかやりました。ラクダの目がとてもかわいらしくて、横から見るととにかく目が美しいのが印象的でした」

――野崎は主人公・乃木にとって敵か味方か、目が離せない存在ですが、演じられている阿部さんから見た野崎像は。

「一見単純明快で、強引だったりテンションが高かったりするところがありながら、内に秘めたものは分からない人です。たまたま乃木という日本から来た人間が、自分が追い続けていた謎のテロ組織につながる人物と接触したことを知り、彼を助けたわけですが、単なる人助けではありません。利用できるものはなんでも利用していくという面もあると思いますし、乃木をそれとなく探っています。公安の人間なので裏もあります。駆け引きがうまくて、得体が知れないところがある人物ですね」

――ドラムとは損得抜きの名コンビという印象でした。これからのお2人のバディぶりも楽しみです。

「もう全面的に信頼しています。彼(富栄ドラム)は元力士ということもあって、身体能力がものすごく高くて。監督からいろいろとハードなオーダーがあるのですが、それに常に応えていました。野崎としても一番信頼しているという実感があります。演技もうまい方なのでセリフを言わせてあげたかったというのはありますが(笑)。日曜劇場『VIVANT』、まだまだ冒険は始まったばかりですので、第3話もどうぞお楽しみに!」

○第3話あらすじ

日本大使・西岡(檀れい)の裏切りに気付いた乃木たち。バルカ警察から逃れ日本へ脱出するには、バルカ人も決して足を踏み入れない“死の砂漠”を突破するしかなかった! 一か八か、死と隣り合わせの砂漠の横断が始まった。しかし、薫(二階堂)を乗せたラクダから薫の姿が消えていた。そのことに気づかず、進んでいく一行。薫、そして乃木、野崎の運命とは。

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