フジテレビ“金9ドラマ”枠が54年半ぶりに復活 ムロツヨシ主演×平手友梨奈共演、10月スタート

俳優のムロツヨシが主演を務め、平手友梨奈が共演するフジテレビ系連続ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(仮)が10月からスタートすることが19日に発表された。本作は、同局が約54年ぶりに復活させる金曜午後9時の連続ドラマ枠での放送となる。

ムロツヨシ(左)と平手友梨奈
ムロツヨシ(左)と平手友梨奈

平手はフジドラマ初出演、ムロとは初共演

 俳優のムロツヨシが主演を務め、平手友梨奈が共演するフジテレビ系連続ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(仮)が10月からスタートすることが19日に発表された。本作は、同局が約54年ぶりに復活させる金曜午後9時の連続ドラマ枠での放送となる。

 今作は、ムロ演じるスター女優を育てた芸能事務所の元敏腕マネジャーが、平手演じる超エリートなのにどこか不器用でポンコツな新人弁護士に振り回されながらパラリーガルとして奮闘する、育成型リーガルエンターテインメント。メガホンをとるのは、『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日系)などを手掛けた瑠東東一郎氏。ムロがフジテレビ系ゴールデン・プライム帯連続ドラマで主演を務めるのは初めて。また、平手がフジテレビドラマに初出演、ムロとは初共演となる。

 フジテレビの“金9ドラマ”は、1968年10月~69年3月に放送された『春よこい』以来となる(「タイムテーブルからみたフジテレビ50年史」フジテレビ編成制作局知財情報センター調査部 2009年4月1日発行より)。

 主人公・蔵前勉(くらまえ・べん/ムロ)は人気女優・笠原梨乃(かさはら・りの)を30年間サポートしてきた超敏腕マネジャー。スケジュール管理、気の利いた営業、的確な仕事の精査はもちろん、プライベートでのトラブル処理まで完璧なマネジメント力で“笠原梨乃”を日本トップ女優として確固たる地位を築いてきた。しかし、2人の夢だった海外進出を目前に、突然、蔵前は解雇されてしまう。「あなたの仕事は誰がやっても変わらない」と切り捨てられた蔵前。結婚もせず家族や友達とも疎遠になっても、人生の全てを彼女にささげてきた蔵前は絶望し、生きる意味すら見失ってしまう。そんな折、ひょんなことから、パラリーガルとして、新人弁護士・天野杏(あまの・あん/平手)のマネジメントを任されることになる。

 最年少で司法試験に合格した超エリートの杏は、人とのコミュニケーションが苦手な上にやる気が空回りしてしまい、弁護士として全く成果を出せずにいた。しかし、不器用ながらも依頼人に力を尽くそうとする杏の姿に心を動かされた勉は、杏が一人前の弁護士になるためのサポートをすることを新たな目標に掲げ、芸能界から法曹界へ、全く異なる世界へ飛び込むことを決意する。「マネジャーは、担当のアーティストのパフォーマンスを上げるため力を尽くす最高の裏方」をモットーに掲げる勉は、培ってきたマネジメント力を発揮して杏に尽くしていく。(※現行の司法試験制度上、受験者の年齢制限は設けておらず、2022年度の最年少合格者は18歳)

 杏を演じる平手は、2022年12月には、BTS、&TEAMなど世界で活躍するアーティストが所属するHYBEの日本本社であるHYBE JAPANの新レーベル・NAECOへの所属を発表。本作が移籍後、初のドラマ出演作となる。

 なお、18日より平手友梨奈の公式ツイッター(@Im_YurinaHirate)および公式インスタグラム(@im_yurinahirate)が開設され、アーティストとファンが交流できるオンラインプラットフォーム・Weverse(ウィバース)に加えて、NAECOから情報発信を行っていく予定だという。

 ムロと平手のコメントは以下の通り。

○ムロツヨシ

――本作の台本をお読みになった際のお気持ちをお聞かせください。

「かっこよく素敵(すてき)なオリジナルドラマになるっ、と読ませていただきました。これからの時代ならではのマネジメントするやりがい、パートナーとの関係を育むカタチが実に面白いです。やっかいな天才は素晴らしい、と」

――初共演となる平手友梨奈さんの印象について、また、撮影で楽しみにしていることについてお聞かせください。

「私が持つクールビューティーなるイメージからの垣間見える、茶目っ気、洒落っ気、いろんな、っ気を引き出せたらうれしい。いや引き出してみせたい、そんな私。そんな私は、平手さんとの芝居も、芝居を通しての会話も、今から楽しみにしてます」

――初の芸能人のマネジャー役、パラリーガル役を演じる上で心がけることはございますか。

「芸能の世界のマネジャーさんは毎日観(み)てますので、そこからヒントを、、、あ、うちのマネジャーさんから盗みたいものは今のところ見つかってませんが、最近はいろんな共演者の方々のマネジャーさんを観察しています。突然リーガルなる世界に行くハメになる人間ですので、パラリーガルについては、知らないまま臨むかもしれません。理想のマネジャーさんを演じるのか、こんなマネジャーは嫌だ、なる演じをするのか? 自分が自分を楽しみにしてみたいな、とそう考えております」

――フジテレビゴールデン・プライム帯の連続ドラマに初主演、またフジテレビにとって54年半ぶりの「金9ドラマ」の主演を務めることへの意気込みなど、視聴者の方へメッセージをお願いします。

「“金9の主演”。“きんく”と読みますか?“きんきゅう”でしょうか? どちらにしますか? 『東京ラブストーリー』を、『王様のレストラン』を、『ロンバケ』(『ロングバケーション』)を、憧れを持ってみていた1人の若者が、47歳になりましてフジテレビのゴールデンの看板を背負わせていただける今。夢持って、テレビに出させてもらおうと思います。“いい結果出してみせます”という“禁句”も言いながら“すぐ観(み)ないと味落ちるよ”なる“緊急”なドラマをこの時代だからこそ、テレビでつくってみせたい、そんな元若者です。47歳役者は若者たちの意見をたくさん利用して、カメラ前に立ちます。若者たちよ、観てそして教えてください。元若者の皆皆さま、どうか期待して待っててください」

○平手友梨奈

――本作の台本をお読みになった際のお気持ちをお聞かせください。

「年齢やキャリアが大きく違う2人がどうぶつかるのか、歩んでいくのか、気になる作品でした」

――初の弁護士役を演じる上で、どのようなことを心がけますか。

「弁護士の役は難しいイメージがあり不安もありますが、演じる役のキャラクターや心情を大切にくみ取り、丁寧に届けていけたらと思っています」

――ムロさんとは初共演となりますが、ムロさんの印象や撮影で楽しみにしていることなど、お聞かせください。

「初めましてなので緊張はしますが、どんなセッションが生まれるのか楽しみです。そして共演させていただけることを有難く思っています」

――視聴者の方へメッセージをお願いします。

「まだ撮影は始まっていませんが、視聴者の皆さんが2人の成長物語を応援したくなるような作品になることを願っています」

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