ファンが衝撃受けたBLACKPINKジェニーのステージ退場 世界ツアーの超過密スケジュールは“死のロード”

ワールドツアーを展開中の韓国のガールズグループBLACKPINK(ブラックピンク)のメンバー・ジェニーが、11日の豪・メルボルンでの公演途中でステージを降りるという緊急事態となり世界中のファンに衝撃を与えた。同グループに限らず、体調不良のためツアーを欠席するK-POPメンバーは後を絶たない。4人組ガールズグループ・aespa(エスパ)のウィンターも4月末のテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』と愛知・日本ガイシホール公演への出演を見送り、6月に入って今度は同グループのGISELLEジゼルが体調不良のため米国でのスケジュールを欠席した。他にもRed Velvetのジョイや派生ユニットを多数かかえるNCTのチョンロ、IVEの日本人メンバー・レイも体調不良で活動を中断した。原因として指摘されているのがあまりに過酷なスケジュールだ。

世界ツアーを展開中のBLACKPINK【写真:Getty Images】
世界ツアーを展開中のBLACKPINK【写真:Getty Images】

kep1erのマシロ「みんな悩みもあってスランプだった。準備がすごく大変」とツアーのプレッシャー告白

 ワールドツアーを展開中の韓国のガールズグループBLACKPINK(ブラックピンク)のメンバー・ジェニーが、11日の豪・メルボルンでの公演途中でステージを降りるという緊急事態となり世界中のファンに衝撃を与えた。同グループに限らず、体調不良のためツアーを欠席するK-POPメンバーは後を絶たない。4人組ガールズグループ・aespa(エスパ)のウィンターも4月末のテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』と愛知・日本ガイシホール公演への出演を見送り、6月に入って今度は同グループのGISELLEジゼルが体調不良のため米国でのスケジュールを欠席した。他にもRed Velvetのジョイや派生ユニットを多数かかえるNCTのチョンロ、IVEの日本人メンバー・レイも体調不良で活動を中断した。原因として指摘されているのがあまりに過酷なスケジュールだ。

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 BLACKPINKは今月3日と4日にワールドツアーの大阪公演を京セラドームで開催。メンバーのジスが新型コロナウイルス感染で欠席する中、3人でステージを行ったが、ジェニーについて観客からは「元気がなかった」「ダンスもしんどそうだった」などの声が上がっていた。

 11日に行われたメルボルン公演についてもファンがSNSに投稿した動画を見ると、やはり最初からどこか精彩を欠いており笑顔も少ないように見える。所属事務所は「ライブ中にジェニーが体調不良によって途中退場しました。BLACKPINKを応援し、現場にお集まりいただいたファンの皆様に深くお詫び申し上げます。ジェニーは最後までライブを成し遂げたいという意志を示しましたが、現場の医療スタッフの判断で十分に休憩し安静を取り戻せるよう直ちに対応しました」と経緯を説明したが、ファンからは「働かせ過ぎでは」という怒りの声が飛び交っている。

 BLACKPINKの今回の世界ツアー『Born Pink』は昨年10月のソウル公演からスタート。同月から11月末にかけて米ダラス、ヒューストン、アトランタ、ハミルトン、シカゴ、ニューアーク、ロサンゼルス、11月30日から12月下旬にかけてロンドン、バルセロナ、ケルン、パリ、コペンハーゲン、ベルリン、アムステルダムで開催。

 年明けの1月からバンコク、香港、中東のリヤド、アブダビを周り、3月からアジアツアーに突入。同月のクアラルンプール、ジャカルタ、高雄(台湾)、マニラに次いで、4月は東京、メキシコ、5月にはシンガポール、マカオ、バンコク、6月は大阪、豪メルボルン、シドニーから米オークランドに飛び、アンコール公演として7月にパリ、8月に米ニュー・ジャージー、ラスベガス、サンフランシスコ、ロサンゼルスでの各公演が予定されている。このほか、ジェニーは3月にパリで開催された『パリ・コレクション』に出席するため出国。5月にも女優デビュー作となった米HBOドラマシリーズ『THE IDOL/ジ・アイドル』のスケジュールでカンヌ国際映画祭に出席した。BTSのV(ブイ)との手つなぎデート動画が拡散されたのもこのタイミングだ。

 世界ツアーの超過密日程と個人スケジュール、さらに私生活の流出……。疲労と心労が重なってしまったゆえのステージ途中退場だった可能性がある。K-POPに詳しい音楽ライターがこう指摘する。

「飛行機での移動は体への負担が非常に大きいと言われています。気圧変動による循環器や消化器への負担、血流の低下、時差ボケによる睡眠障害などに襲われやすい。4月の東京、メキシコという公演日程は“死のロード”と呼べるぐらいの距離ですよ。5月のバンコク公演は開放感のある屋外ステージということとメンバー・リサの出身地ということもありメンバー4人ともタイ語であいさつするなど元気そうでしたが、ジェニーは6月に入ってついに限界を迎えたようです」

 韓国の9人組多国籍ガールズグループKep1erが5月から全国3都市6公演の全国アリーナツアーを開催し、日本人メンバーのマシロはステージでのあいさつで涙ぐみながらこう話していた。「kep1erのメンバーは本当にみんな大変で悩みもあってスランプだったりいろいろ大変な時期に重なって準備するのがすごく大変だったと思いますが、こうやってみなさんの喜ぶ顔を見てすべて吹っ飛んだような気がします」。コンサートの本番はやり直しがきかないため入念な準備とメンバーの集中力、精神力が必要となってくる。マシロが言うようにものすごいプレッシャーとの闘いとなるのだ。

「コロナ禍の中、韓国のアイドルはオンラインによる活動にシフトしていましたが、各国が次々とコロナ入国規制を緩和したこと、そしてコロナ禍によってかえってK-POP人気が世界中に広まったためワールドツアーを展開するK-POPグループが増えています。BLACKPINKの過密スケジュールも裏を返せばそれだけ世界中で集客が可能というマーケティングの結果です。ただ、独特の人気を誇るaespaのウインターが日本スケジュールを欠席した際はファンから『ウィンターがいない!』『もう無理』という悲鳴が上がっていました。メンバーの体調については今以上に配慮してほしいですね」(前出のライター)

 この夏以降もK-POPグループの日本公演が続々と決まっている。メンバー全員そろってのステージをファンは期待している。

次のページへ (2/2) 【写真】体調不良でステージ降りたBLACKPINKジェニー、2週間前のツアー中にインスタに投稿していた姿
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