【ラストマン-全盲の捜査官-】“親ガチャ”テーマの第6話 “皆実”福山雅治の言葉に賛否両論
俳優で歌手の福山雅治が主演を務め、俳優の大泉洋が共演するTBS系連続ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(日曜午後9時)の第6話が、28日に放送された。今回のテーマは“親ガチャ”。SNS上では賛否両論が巻き起こっている。
幸福度は考え方次第?「ど正論すぎて辛いこともある」
俳優で歌手の福山雅治が主演を務め、俳優の大泉洋が共演するTBS系連続ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(日曜午後9時)の第6話が、28日に放送された。今回のテーマは“親ガチャ”。SNS上では賛否両論が巻き起こっている。
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同作は、脚本家・黒岩勉が描く1話完結の完全オリジナルドラマ。福山演じる全盲のFBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官・皆実広見(みなみ・ひろみ)と、大泉演じる警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(ごどう・しんたろう)がバディーを組み、事件を解決していく。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
東京郊外の別荘で立てこもり事件が発生し、皆実と心太朗は現場に向かう。キャンプ中に発砲音を聞いたという男性・宇佐美翔(前原滉)が通報していた。現場では警備会社社長の菊知岳大(高嶋政宏)が、自身が所属する別荘で妻・彩乃と娘の恵茉を人質にとっていった。散弾銃を手に妻を負傷させた菊知は、現金10億円を要求する。
皆実は交渉役に名乗り出て負傷した妻の身代わりとなり、これが立てこもり事件ではないことを見抜く。菊知は娘を誘拐されており、犯人の指示で動いていたのだ。さらに別荘には自然発火装置が設置されており、犯人は菊知も殺害する気でいた。皆実のモールス信号により、間一髪のところで皆実も菊知も救出される。
逮捕された犯人は、最初に通報した宇佐美だった。宇佐美は「まだ失敗してない。娘が死ねば半分成功だよ」と語る。なんと宇佐美は、菊知が25年前に離婚した妻との間にできた実子だった。母親が亡くなり菊知の存在を知った宇佐美は、「どんなクズかと調べてみたら、今や日本を代表する警備会社の社長」と父親の現状を目の当たりにした。
「幸せそうな家族。娘は私立の有名小学校通って優雅にバレエをやってる。いや、思ったね、俺は“親ガチャ”に外れたんじゃなかったのかって。同じ親なのにこの差はなんだよって」と悔しさと憎しみをにじませる。「全部ぶっ壊してやろうと思ったよ」と犯行の動機を語った。
皆実や心太朗たちの機転により娘の殺害に失敗した宇佐美は、「余計なことすんなよ!!」と憤る。「同じ親なのにおかしいだろ! 今度はあの娘が不幸になる番だ。“ガチャ”っていうならさ、平等じゃないとな」「最初の“親ガチャ”で、全部決まんだよ!」と思いをぶちまけた。
皆実は、「人生はガチャの連続です。統計学上で見れば、人生トータルの“ガチャ”の当たり確率はほぼ平等。どれだけ幸福度を高められるかは、その人自身の考え方に最も影響され、努力に比例して向上することがわかっています」と伝える。その言葉に宇佐美は、「俺だって努力してきた! “親ガチャ”に外れたからこうなったんだよ」といら立つ。
すると皆実は、「あなたがそこまで親にこだわるなら、お教えしましょう。恵茉さんは、菊知夫妻の実の子どもではありません。養子です」と真実を伝えた。宇佐美は「分かんねぇよ……なんで養子の娘に菊知はあそこまでやったんだよ」と呆然(ぼうぜん)とする。皆実は過去に見ず知らずの人が命がけで自分を助けてくれたと明かし、「本当の親子だとか家族だとか、そんなのはどうでもいいんです。人が人を思う気持ちに理由なんてありませんから」と語るのだった。
このシーンにSNS上では、「今日のラストマン、考える内容」「『人生は“ガチャ”の連続です』、本当にそうだなって思った。良い事も悪い事も」と皆実の言葉に考えさせられる視聴者も。また、「親ガチャ、嫌な言葉ですね。努力する気のない人の言い訳にしか聞こえません」「勝手に思い込んで嫉妬してこじらせて、すべてを壊した犯人に何が残るんだろう」といった声も。
一方で、「うわ、人生はガチャの連続……その人次第で幸福度は変わる……ど正論すぎて辛いこともある」「同じ親でもそこまで差がついたらそりゃあ腹立つやろう」「命を投げ打ってまで守られた養子の娘と、守られなかった実の息子か……。バレエで怪我をしても医者は目指せる環境にいる娘と、学費さえままならなそうな息子。“ガチャ”はなく平等といいつつ、土台がそもそも違うよな」と、犯人に寄り添う声も見られた。