【どうする家康】毎熊克哉が演じた弥四郎、裏切者だが「せりふにほとんど嘘がない」の意味

NHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)で、徳川信康を補佐する岡崎城奉行・大岡弥四郎を演じる俳優・毎熊克哉が、28日、徳川を裏切る弥四郎の人物像や弥四郎への思いなどを明かした。

大岡弥四郎を演じる毎熊克哉【写真:(C)NHK】
大岡弥四郎を演じる毎熊克哉【写真:(C)NHK】

信康を補佐する岡崎城奉行・大岡弥四郎を熱演

 NHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)で、徳川信康を補佐する岡崎城奉行・大岡弥四郎を演じる俳優・毎熊克哉が、28日、徳川を裏切る弥四郎の人物像や弥四郎への思いなどを明かした。

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 出演発表時、人物像について「弥四郎の行動は見る角度によって正義にも悪にもなり得ます」とコメントしていた。あらためて弥四郎をどんな人物ととらえ、どんな思いで演じたのか。

「オファーを頂いた2022年はウクライナ侵攻が始まり、流れてくる情報に胸を痛め、人間は戦うことをやめられないのだなと悲しくなりました。全てのいざこざには歴史の流れや事情があって、双方どちらが正義なのか分かりづらい。でも、戦の最前線に行かされる兵士たちにとって正義はどうでもよくて、飯を食いたい、死にたくない殺したくない、家族や友人を失いたくない、というのが本心だと思います。脚本を読ませていただき、弥四郎のせりふには作品を超えた願いを感じたので、それを大事に演じました」

 徳川を裏切ることを決断した弥四郎の思いをどう解釈したのか。

「冒頭のシーンで『命に代えて岡崎を守りまする』というせりふがあるのですが、これが弥四郎の覚悟だと思います。過酷な戦も、謀反を企てることも、命がけですからね。裏切り者の役ですが、せりふにほとんどウソがないのが面白かったです。全ては岡崎を救うため」

 クーデターに失敗した弥四郎が捕らえられ、信康らの前で思いをぶつけるシーンは、どのような思いで演じたのか。

「演出の野口雄大さんと共有していたのは、弥四郎の行動を“私利私欲に走った裏切り”にしない、ということでした。弥四郎の言葉に心を動かされる人がいるかもしれない。作品は家康側の視点で描かれていくからこそ、正義とはなんぞや?と考えられるシーンになれば良いなと思って臨みました」

 この作品に参加し、弥四郎を演じ切った感想はどうか。

「初めての大河ドラマはとてもドキドキしましたが、始まってみるとあっという間でした。欲を言えば、家康メンバーの皆様(家臣団)と楽しいやりとりがあるシーンをやってみたかったなと思いつつ(笑)、僕が演じさせていただいた大岡弥四郎が、少しでも作品の面白さに貢献できていれば幸いです」

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