【どうする家康】阿部寛、信玄メイクに感謝 「準備に毎回3時間強…おかげで圧倒的な雰囲気」

俳優・阿部寛が30日、武田信玄役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、信玄をどういう人物ととらえて演じているのか、また、家臣たちを含めた〝チーム武田〟やふん装の印象、さらに松本潤との共演の感想などをコメントした。作品は、松本が主演を務めて徳川家康を演じ、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく家康を描く波瀾万丈のエンターテインメント。

武田信玄を演じる阿部寛【写真:(C)NHK】
武田信玄を演じる阿部寛【写真:(C)NHK】

2009年の『天地人』では上杉謙信役、今度は武田信玄を熱演

 俳優・阿部寛が30日、武田信玄役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、信玄をどういう人物ととらえて演じているのか、また、家臣たちを含めた〝チーム武田〟やふん装の印象、さらに松本潤との共演の感想などをコメントした。作品は、松本が主演を務めて徳川家康を演じ、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく家康を描く波瀾万丈のエンターテインメント。

 2021年の出演発表会見で阿部は「地響きのように家康に影響を与えられたら」とコメントしていた。武田信玄をどんな人物ととらえて演じているのか。

「『どうする家康』というタイトルなので、家康にどれだけ大きな影響を与えたのか。武田信玄といえば、甲斐の山奥にいる、圧倒的な強さをもった武将です。家康にとってかなりの存在感があっただろうし、家康は信玄との戦いの中で戦術も人間性も含めて多くを学び、成長していくのです。今回の大河ドラマの信玄の役割としては、家康にとっての越えられない壁であること。その役目を全うしたいと思っています。

 そして演じる上では、完璧で神がかった人というよりも、人間らしい面もだせるよう意識しています。クランクイン前は、オンデマンドで大河ドラマ『天と地と』の高橋幸治さんのをはじめ、信玄が出てくる過去作品を中心にいくつか拝見しました。実在した人物を演じる前には必ず行くのですが、お墓参りにもうかがいました。昔は、自分が演じる武将のイメージが少しでも良くなるようにしたいという思いもありましたが、今はあくまで作品における役割をきちんととらえて演じようと思っています」

 09年の大河ドラマ『天地人』では上杉謙信を演じた。今回はその宿敵・武田信玄役。どちらの視点も知っている阿部だが、あらためて信玄や家臣も含めた“チーム武田”の印象はどうだろう。

「前回出演した大河ドラマ『天地人』では上杉謙信を演じたので、今回その宿敵である武田信玄を演じるのは感慨深いものがありました。あの頃からあっという間に14年たっていて驚いていますが、この14年間で培ったさらに深いものを出し切って、信玄としての役目を果たしたいと思っています。当時から抱いている武田信玄の印象としては、とにかく謙信と共に最強の武将。戦略家で『いくさは勝ってから散るものぞ』というように、戦の前から綿密に手を打ち、知略の面でも抜群に頭がキレる人です。

 一方、諸説あるようですが、父親からも愛情を受けられない不遇な時代があり、その後、若くして父親を甲斐から追放もしているので、相当な苦労があったと思います。その苦労した時代があったからこそ、民を含め、人の気持ちも分かる人でもあったのでしょうし。人としての強さも優しさもあり、それが多くの人々をひきつける力となったのだと思います。そして武田勢は、信玄だけでなく、息子・勝頼をはじめ穴山梅雪、武田四天王の一人・山県昌景など最強の仲間がいたことも大きな力でした。今作でも、チーム武田として、家康が勝手にびびってしまうほどの圧倒的に余裕ある雰囲気をかもし出せたらいいなと思っていますが、皆さんと一緒に芝居をする中で、自然とその空気も作り出せたのかなと思っています」

 信玄の特徴的なふん装やヘアメイクについても視聴者の大きな反響がある。阿部自身はどう感じているのか。

「特殊メイクとひげがすごいですよね。この2つの準備に、毎回3時間強かかる。朝一番で入って、その準備をへてからの芝居なので、準備はすごく大変でした。でもおかげで、圧倒的な雰囲気を作ることができました」

 松本との共演シーンの感想も気になる。

「芝居でご一緒したのは第11回『信玄の密約』で初対面を果たすシーンだけですが、収録前から、一緒にお芝居できることを楽しみにしていました。家康と密約をかわすというシーンでしたが、それぞれの役割をしっかり理解して役を作っていく集中力の高い現場でした。餅が硬くてびっくりしました」

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