「KINOTROPE gaming」ALGS Week3で躍進 「1番うまくいく答えにたどり着いた」

エレクトロニック・アーツが主催するバトルロイヤルシューティングゲーム「Apex Legends」の世界大会「Apex Legends Global Series(以下ALGS)Year 3」の「PRO LEAGUE SPRIT 2」Week3(APAC North)が16日に開催された。初のチャンピオンを獲得し、50ポイントを積み上げた「KINOTROPE gaming」の選手3人とコーチに、躍進となったWeek3の感想や、今後への意気込みなどについて聞いた。

初のチャンピオンを獲得した「KINOTROPE gaming」がWeek3の感想と意気込みを語る
初のチャンピオンを獲得した「KINOTROPE gaming」がWeek3の感想と意気込みを語る

「KINOTROPE gaming」Split 2 Week3終了後インタビュー

 エレクトロニック・アーツが主催するバトルロイヤルシューティングゲーム「Apex Legends」の世界大会「Apex Legends Global Series(以下ALGS)Year 3」の「PRO LEAGUE SPRIT 2」Week3(APAC North)が16日に開催された。初のチャンピオンを獲得し、50ポイントを積み上げた「KINOTROPE gaming」の選手3人とコーチに、躍進となったWeek3の感想や、今後への意気込みなどについて聞いた。(構成=片村光博)。

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「ALGS」は、3人1組のチームバトル形式バトルロイヤルシューティングゲーム「Apex Legends」の世界最高峰を決めるeスポーツ大会。プロだけでなくアマチュアの選手及びチームも参加可能で、今大会の賞金総額は史上最高額となる500万ドル(約7億円)となっている。

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――Week3の感想をお願いします。

Koba「スプリット1よりもレベルも上がっていて、Week1では少しコケてしまいました。ちょっと危ないかなとも思ったんですが、大会を通じて成長できていますし、今はとても楽しんでいます」

Vor3z「Week1はもったいないシーンもあって、ちょっとキツかった。Week2ではもったいない負けはなかったんですが、ポジションは取れていて、重要な起点になるはずの場面でポイントを取り切れなかったり、惜しかったりすることが多かったんです。『本当にあと一歩なのに』という感情がありましたが、今は大事な部分が修正できていて、順位も上がってきました。だから、『ここから絶対行ける』と感じています」

Zipman「最初はずっとうまくいかなくて、苦しい時期でした。でも、回数を重ねるごとにどんどん良くなっていっています。この調子で成長していきながら、次のWeek4にも臨みたいなと思います」

t23tatsuコーチ「3人からも出ていましたが、ここまで決して良いとは言えない結果だった中で、練習から悪い点を修正していって、今回はチャンピオンも獲ってくれました。チャンピオンを獲るまで、僕もハラハラドキドキしながら見ていました。実際にチャンピオンを獲ったときも、今はコーチという立場ですけども、その熱量は選手のときと変わらなかったなと。今はコーチとして楽しくやっていますし、本気で取り組んでいます」

――Week3の自分たちの良かったところと、修正点は?

Koba「今回はムーブをすぐ変えたんですよね。試合中に『こうしよう』ってどんどん精度を上げてって、その結果として今の良いムーブ、自分たちが1番うまくいく答えにたどり着きました。このまま行きたいですし、もし環境が変わることになっても、臨機応変にムーブを変えて戦っていきたいです。もちろん、もう少し良い順位が取りたかったですが、今回はこの順位が取れてひと安心と言いますか、ホッとしています」

Vor3z「本当に基本的なところなんですが、スクリムでは出なくても、本番だから出る部分がありました。部隊数が多くて、安置(安全地帯)の前に人が密集して、変なところにも敵がいっぱいいる。だからこそ、シアの心音でしっかり情報を取らないとダメなんですが、1回だけ確認して『あ、いないな』となって油断しちゃって、事故が起こったりしていたんです。それをすぐ改善して、後半戦ではちゃんとやれたことが良かったですね」

Zipman「試合中の報告とか、判断のコールをみんなすごく声を出してやっていました。それでみんなの感情も高まって、いい形になっていたんじゃないかと思います」

t23tatsuコーチ「良かった点としては、僕がスクリムでも1番言っていることなんですが、コールの質、量、そしてトーンです。今日は3人ともすごくよく出してくれていました。とても良かったし、それが結果にも結びついているんじゃないかなと思いました」

――Week3で印象に残ったシーンは?

Koba「『安置が近い!』と入ったとき、ゴリゴリに凸られたことです(笑)。びっくりしました。あれは心臓に悪いです」

Vor3z「1試合目です。構成的にコントロールのレジェンドがいなくて、自分たちのランドマークである座礁の方角に安置が寄っても、そこから座礁に寄るのかバロメーターに寄るのか分からないことがあります。だから座礁で待っていたんですが、次の安置はバロメーターに寄ったんです。そこからどうすればいいのか、最初はちょっと分かっていなかったんですが、どう回るのか、その方法もしっかり思い出すことができた。安置に入ることに成功して、入った後もやらないといけないことをちゃんとできていました。安置の読みが外れても、そこからどうするのか。その動きを2人がちゃんとやってくれていたことが、1番記憶に残っています」

Zipman「やっぱり今日はチャンピオンを獲ったところですね。結構厳しいポジションからチャンピオンを獲れたんで、めちゃめちゃうれしかったです」

t23tatsuコーチ「ワールズエッジ1戦目です。ヴァルキリーのアルティメットで取った場所がわりと良くて、コールと報告でそのエリアをちゃんと取り切りました。その試合は6位の7キルで、10ポイントではあったんですが、その後にチャンピオンを獲った5試合目の流れにつながったと思いました」

――ここまでの戦いで手強いと感じたチームは?

Koba「Predatorですね。(安置の)中に入っているチームは、わりとキルポ(キルポイント)を拾うために中距離武器を持ったりとか、被弾を減らしたりしながら戦うんですが、それに対して“後出し”できる状態で攻めてくる。ポジションを詰めるための近距離武器と、投げ物の量、勢い……。そういうのに翻弄(ほんろう)されてしまって、まだ攻略らしい攻略ができてないチームななので、ちょっと怖いですね。手強いなと感じています」

Vor3z「やっぱりNORTHEPTIONだと思います。ゲームを外から見るのと、プレイ中の視点って結構違っていて、やっている側の視点だと冷静になることが難しくて、全然ファイトしてもいいのに怖がってしまう、ということがあったりするんです。でも、NORTHEPTIONは怖がるとか、悩むとか、そういうところがあまり見えません。やるときはしっかりやるし、そのときは3人の動きが本当にまとまっている。特殊部隊みたいな動きをしてくる。だからうまいし、相手にとっては難しいチームだと思います」

Zipman「NORTHEPTIONはちろんなんですが、Ganbare Otousanが1番手強く感じますね。個人的な感想ですが、たぶんAPAC NORTHで1番頭のいいチームだと思います。不意を突いた奇襲でやられたこともあって、そういうところがうまいな、手強いなと思います」

t23tatsuコーチ「ランドマークは遠いんですが、NAKEDです。構成がホライゾン、シア、バンガロールとファイト寄りの構成なので、安置の端を取ったときに近場にいると、どうしても仕掛けられやすい。そうなると、どうしても向こうの方がファイトに有利なスキルやアルディメットを持っているので、ちょっと怖いですね」

――ファンへのメッセージ、Week4への意気込みをお願いします。

Koba「着々と順位を上げていて、完璧ではなくても、練度や連携、コールも今までで1番仕上がっています。このままWeek4、Week5、リージョンファイナルを駆け抜けて、プレイオフに行きたいと思います」

Vor3z「本当に基本的な部分ですが、スクリムではなかったような状況が本番で来て、失敗して、負けたり、事故が起こったりという場面がちょこちょこありました。でも、1回やられた以上、今後そういう基本的な失敗だけしなければ、俺らはやれる。だから、ずっと見て、応援してほしいです」

Zipman「まず、今までの目標だったプロリーグチャンピオンが今回獲れたので、次はプロリーグ1位を取りたいですね。1位を取れるように頑張ります」

t23tatsuコーチ「選手3人、各々の気持ちがあると思います。僕はこの1週間、できる限りのサポートをして、Week4に万全の状態で挑めるように頑張りたいと思います」

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