高知県はチェーン店“空白地帯”? SNSの投稿が話題、自虐ネタも称賛の声「ご当地ものが強い!」

土佐を代表する幕末の志士・坂本龍馬、1990年代後半にブームを巻き起こした俳優の広末涼子など豊かな才能を持つ人材を輩出している高知県。開催4日間で、100万人を動員する「よさこい祭り」は四国三大祭りの一つにも数えられる大イベントだが、高知県に“ない”ものについて語られた投稿が、SNSで話題になっている。

高知県にないチェーン店をまとめた画像【写真:ツイッター(@kawausoichiba)より】
高知県にないチェーン店をまとめた画像【写真:ツイッター(@kawausoichiba)より】

4月には初ガツオのシーズンがスタート、朝ドラに期待する人も

 土佐を代表する幕末の志士・坂本龍馬、1990年代後半にブームを巻き起こした俳優の広末涼子など豊かな才能を持つ人材を輩出している高知県。開催4日間で、100万人を動員する「よさこい祭り」は四国三大祭りの一つにも数えられる大イベントだが、高知県に“ない”ものについて語られた投稿が、SNSで話題になっている。

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「みなさんへ。高知県はとってもいいところですけどチェーン店は全然ありません。わたしより」という投稿をしたのは、同県の生産者やメーカー自慢の逸品や特産物を販売する「高知かわうそ市場(@kawausoichiba)」の担当者。コメントと共に投稿された四国の地図には、「四国のチェーン店の現状」がまとめられている。

 松屋フーズが展開する牛丼店の「松屋」、コンビニエンスストアを展開する「ミニストップ」、大手生活雑貨チェーン店「ロフト」など該当するチェーン店がある県は「赤色」で塗られ、存在しない県は「無色」のまま。取り上げた6つのチェーン店全てが存在しない高知県の寂しい現状が浮き彫りになっている。

 投稿を目にした人からは「あれ? まだそんな感じ??」と驚きの声があった一方で、「てことは、高知にあるのはご当地ものばかりということですね。素晴らしい」、「美味しいもの食べるためだけに、毎年のように海を渡り通っていました。飲食のチェーン店が参入する余地がないというのが結論です」など地元の生産者や企業の努力を称えるコメントが多数寄せられた。ほか「でも高知には四国他県には無い競馬があります」と唯一あるものについての情報も多数寄せられた。

 さらに「今度の朝ドラは高知の天才・牧野富太郎博士の話だし、高知の時代がやってくる」と、同県出身の植物学者を俳優の神木隆之介が演じるNHKの次期連続テレビ小説『らんまん』(4月3日スタート)に期待する人も。

 自虐ネタを投稿した経緯について担当者は「県外の友人から『高知にはセブンイレブンがないよね?』と言われ、『いや、あるし!』と返答したら、『これは? これは?』とチェーン店のあるなしについて聞かれて、調べてみたらほとんど高知にはなかったんです……。このくやしい気持ちをTwitterで供養できればと思い投稿しました」と説明。“供養”の思いに2.8万件ものいいねが集まり、鳴りやまない通知に驚いたという。

「よろこんでいいのだろうかという気持ちが少し頭をよぎりましたが、気にしないことにしました。みなさまの反応を見ると、『〇〇はないけれど、高知には□□があるじゃないか!』と地元の飲食店などの名前を挙げていただく方が多く、結構みなさん高知のことをご存知でいらっしゃってこちらは素直にうれしかったです」と感謝していた。

 大手チェーンはなくても、「地元の食べ物が本当においしい」と太鼓判。中でもカツオは概念が変わるほどの味だと胸を張る。4月からは初ガツオのシーズンが始まるといい、「初ガツオをワラを燃やした炎であぶったワラ焼きたたき』は絶品です。取り寄せもできるので、ぜひ味わってほしい」と呼びかけていた。

次のページへ (2/2) 【写真】高知県民あるあるを紹介した投稿も反響を集めた
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