テレワークで「身体に不調」が3割…女性は「肩こり」、男性は「精神的なストレス」に悩む実情が判明

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、全国的に急速に導入の進むテレワーク。自宅で長時間仕事をする人が増える中で、心身にどんな影響が出ているのか。「オムロン ヘルスケア株式会社」が、20~50代のテレワークをしている働き世代に調査を実施。約3割が身体に不調を感じ、女性は「肩こり」、男性は「精神的なストレス」に最も悩まされていることが分かった。不調対策として「散歩」が1位に挙げられ、運動不足解消への意識が高まっていることも判明した。

テレワーク開始後、身体に不調を感じた人のアンケート結果(オムロン ヘルスケア株式会社提供)
テレワーク開始後、身体に不調を感じた人のアンケート結果(オムロン ヘルスケア株式会社提供)

20~50代のテレワークをしている働き世代を対象にした緊急アンケートが公開

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、全国的に急速に導入の進むテレワーク。自宅で長時間仕事をする人が増える中で、心身にどんな影響が出ているのか。「オムロン ヘルスケア株式会社」が、20~50代のテレワークをしている働き世代に調査を実施。約3割が身体に不調を感じ、女性は「肩こり」、男性は「精神的なストレス」に最も悩まされていることが分かった。不調対策として「散歩」が1位に挙げられ、運動不足解消への意識が高まっていることも判明した。

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 今回は「緊急アンケート」として、同社が「新型コロナウイルス対策により週3回以上在宅での勤務をしている人、自宅での作業がデスクワークの人」で、全国の20~50代計1024人を対象に、2020年4月22日~24日にかけてインターネット調査を実施したもの。

テレワークで感じる不調の種類のアンケート結果(オムロン ヘルスケア株式会社提供)
テレワークで感じる不調の種類のアンケート結果(オムロン ヘルスケア株式会社提供)

 テレワークを開始後、「身体に不調を感じる」と答えた人は、31%。主な不調は「肩こり」「精神的なストレス」「腰痛」だった。次に「姿勢が悪くなる」「目の疲れ」が続き、これら5つの不調はいずれも50%以上の人が感じていた。28日に発表された同社のレポートによると、テレワークで働く環境が変化したことで、「自宅では普段とは違う姿勢で仕事をすることで肩や腰への負荷が生じる」、「今後の見通しがつかない状況や外出自粛などによって精神的なストレスが生じている」といったことが原因と指摘している。また、外出自粛の中長期化により、腰痛や肩こりの身体不調が悪化する「肩こり・腰痛借金」の増加も懸念されるという。

 テレワークで感じる不調を男女別に見ると、女性は「肩こり」が第1位で4人に3人が認識。男性は「精神的なストレス」を感じている人が最も多いという結果となった。

テレワークで感じる不調の度合いのアンケート結果(オムロン ヘルスケア株式会社提供)
テレワークで感じる不調の度合いのアンケート結果(オムロン ヘルスケア株式会社提供)

 不調の度合いを調査したところ、4人に1人にあたる約27%が「重度」(「重度だが耐えられる」「重度のため通院した」の合計)と回答。特に、「肩こり」や「精神的なストレス」は、「重度」の自覚がある人が約4割にも上った。さらに、不調を感じた人のテレワーク期間を調べたところ、2週間程度から不調を感じる人が増加。最も不調を感じる人が多いのが3週間目で、26.5%だった。

 今後に取り組みたい不調対策として挙がったのは、1位「散歩」、2位「ストレッチ・エクササイズ」、3位「姿勢に気を付ける」という結果に。テレワークで減少している運動量の改善や、普段とは異なる仕事環境での予防意識の高まりが浮き彫りになった。また、最近注目されている「オンラインエクササイズ」や「オンライン診療」の導入については、10人に1人が検討していることも明らかになった。

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