【星降る夜に】ムロツヨシ演じる狂気の伴、最終回での変化に視聴者安堵「心からうれしくなった」

俳優の吉高由里子が主演を務め、北村匠海が共演するテレビ朝日ドラマ「星降る夜に」(火曜午後9時)が、14日に最終回を迎えた。

ムロツヨシ【写真:小黒冴夏】
ムロツヨシ【写真:小黒冴夏】

「ビーチボーイ『ズ』」でいつもの“ムロツヨシ節”も

 俳優の吉高由里子が主演を務め、北村匠海が共演するテレビ朝日ドラマ「星降る夜に」(火曜午後9時)が、14日に最終回を迎えた。

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 同作は、脚本家・大石静が描くオリジナル作品。心がすり減り熱意を失った35歳の産婦人科医・雪宮鈴(吉高)と、自由奔放に人生を謳歌(おうか)して生きる25歳の遺品整理士で、生まれつき耳が聞こえない柊一星(北村)。「命のはじまり」と「命の終わり」をつかさどる2人が出会い、ひたむきな10歳差恋愛を育んでいくピュア・ラブストーリー。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 のどかな海街にある「マロニエ産婦人科医院」で働く鈴は、ある医療裁判がきっかけで大病院を追われた過去があった。誰にも本音を語らず孤独な毎日を過ごしていた鈴は、息抜きのために行ったソロキャンプで美しい青年・一星と出会う。一星は突然鈴にキスをして、2人の不思議な関係が始まった。

 7日に放送された第8話のラストで、鈴に恨みを抱く伴宗一郎(ムロツヨシ)は自ら命を絶とうとした。鈴と一星、鈴の同僚の新人医師・佐々木深夜(ディーン・フジオカ)、一星の同僚の遺品整理士・佐藤春(千葉雄大)らに引き留められるも、海に身を投げようとする伴。そこへ娘の静空(戸簾愛)が泣き叫びながら追いかけて来た。「お父さぁーん」という静空の声を聞いた伴は、その場に崩れ落ち号泣した。

 一星は、悲痛な声で泣き叫ぶ伴を力強く抱きしめる。駆け寄った鈴も、伴の背中を優しくなでる。一星はそっと伴と鈴を抱き寄せた。落ち着きを取り戻した伴を安全な場所へ誘導しようとする深夜は、冬の海辺の寒さから大きなクシャミをする。6人はそのまま銭湯へ移動した。

 一星、春、伴、深夜は、一列に並んで湯舟につかる。微妙な雰囲気が流れる中、深夜は自分たちの状況を、97年に放送されたドラマ「ビーチボーイズ」に例え、「ビーチボーイみたいですね」と語る。世代の違う一星と春は見たことがなく、会話が続かない。そこへ伴が「……すみません、知ってます……。ビーチボーイ『ズ』です。……すみません」と口を開いた。

 女湯から「お父さ~ん」「気持ちい~い~?」と静空に呼びかけられた伴は、「は~い」「気持ちい~よ~」と返答した。たどたどしくも言葉を発するようになった伴に、一星は手話で下ネタトークを話しかける。伴はなんとなく手話を理解し、戸惑いながらも反応した。

 鈴と一緒に銭湯に入った静空は、鈴に髪を乾かしてもらう。楽しそうに会話する静空の姿を見つめる伴は、鈴たち4人に深々と頭を下げて帰って行った。

 それから1年後、一緒に暮らし始めた鈴と一星がスーパーに買い物に行くと、そこには店員として働いている伴の姿が。驚いて一瞬固まる3人。そこに、ランドセルを背負った静空もやって来る。その髪の毛はかわいく結われていた。

 鈴が「こちらで働かれているんですか?」と尋ねると、伴は「先月から……」と答え、鈴が探していた春菊を手渡す。そして、新鮮な春菊に半額シールをそっと貼った。さらに一星が差し出したネギにも、半額シールを貼ってくれたのだった。鈴が「また来ます」と言うと、言葉はないものの少し笑顔を見せる伴。去っていく2人の後ろ姿に、頭を下げた。

 これまで執拗(しつよう)に鈴に嫌がらせをしていた伴の変化が読み取れ、SNS上では「伴さんの半額シール、心からうれしくなった」「伴さん、狂気の中の切ない表情から穏やかな優しい顔になってた」と安堵する声が。また第8話まで狂気に満ちた恐怖シーンが多かった伴を演じたムロツヨシには、「『ビーチボーイ……ズです』で急に大好きなムロツヨシに戻ったww」「男4人で銭湯行った時のムロツヨシさんの独特の間はさすが」と称賛の声が挙がっている。

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